現代物理学の究極の到達点である「場の量子論」。これに基づく自然観、すなわち、この世界の”なりたち“、そして”ゆくえ“を、おもに文科系の学生や研究者に理解してもらうためにまとめられたのが本書です。とくに、物理に不可欠な高度な数式を本質的に同等な日本語におきかえて、だれもが考え方の根本を納得できるように工夫しました。ここに書かれていることは、現代を生きぬく人々にとって必須の一般教養である、と読後、感じられることでしょう。
本書は、はじめて機械材料学を学ぶ、大学、高専、職業訓練校等に在学する機械工学系の学生諸君および生産現場で働く若い技術者のために、教科書・参考書として役立つようわかりやすく書いたもの。材料工学的な考え方を深めるため、材料の各論的なことより、金属材料を中心として、金属物理的、材料強度学的、金属組織学的な視点からできるだけ平易に説明した。
「Bluetooth」は機器に専用チップを組み込むことで10〜100m内の異機種機器間を結ぶことができる21世紀の無線技術である。
パーコレーションは、物理学の中で最も幅広い現象に適用されているパラダイムである。本書は、世界的に評価の高いパーコレーション理論の教科書を訳出したものであり、著者によりデータが最も新しいものに改められた最新版である。スケーリング理論を基本的視点として、基礎から最先端に至る内容を統一的に記述した本書は、パーコレーションを学び、応用する学生や研究者の必読の書である。
本書は、結晶成長の物理的な基礎を解説する教科書である。最先端の研究を理解するための基礎知識を提供することを目的とし、最新の研究の内容にもふれながら、基本的な概念を詳しく説明した。
本書は、大学、大学院あるいは高専の機械工学や化学工学の分野において、熱流体力学、すなわち、熱および運動量の輸送現象(熱移動または伝熱)およびその数値シミュレーション法を学ぶ学生のための教科書、並びにこの分野に携わる技術者の入門書として書かれたものである。
本書は薬学の基礎科目の一つとしての物理化学を学ぼうとしている学生のための教科書で、物理化学全般に関する入門書ではなく、あくまでも薬剤師として修得しておかなければならない限られた範囲の限られた内容とした。また、各章末ごとに国家試験問題などを例題的に収載し、その詳細な解答を載せて学生の自主的学習意欲の高揚に努めた。
プラスチックは人間がつくりだした便利ですぐれたもの。でも、燃やすと有害物質をだすし、うめてもくさらないのでこまる。プラスチックは、分子から見ると、かんたんにわかる。小学校高学年以上。
本書は燃焼工学の入門書として、学部や大学院の教科書としてだけではなく、エネルギー管理に関係する方々が、燃焼に関して視野を広げるのにも役立つよう計画されている。すなわち、第2章の燃焼計算を学びながら、必要に応じて燃焼の各分野を参照できるようにした。しかし、中心となるこの部分の式の展開が理解しにくいとの批判も耳にするので、全面的に書き直した。その際、エネルギー管理士を目指す読者の便宜のために、記述を「エネルギー管理技術 熱管理編(省エネルギーセンター刊)」に合わせるようにした。さらに、内容の充実をはかるため「省エネルギー燃焼」と「燃焼場のの計測と可視化」の章を追加したが、個々の技術ではなく、技術の原理を体系的に記述したので、知識の整理に役立つ。
本書は、半導体製造、成膜、分析等に係る真空装置の構築・設計の現場で必要となる分野を中心として編集したものである。
有名なガロアの主著をフランス語原文から翻訳し、読者がガロア自身の論文をなるべく原文に近い形で理解できるよう、現代数学と歴史的経緯の2つの側面から解き明かすー。90歳を超えてなお現役であり続ける著者は、この前例のない新しい試みに取り組み、『ガロアの時代ガロアの数学』第二部数学篇として完結させた。著者の学問に対する真摯な姿勢と、これから数学を学ぼうとする全ての世代への暖かい眼差しが、読者をガロア理論の世界へといざなう、珠玉の名篇である。
本書では、結晶成長の基本ストーリーを、物理の普遍的な見方に基づいて説明する。その際、数式はできるだけ初等的な範囲に抑え、図の助けを得ながら、計算も一つ一つ追え、物理の理解もできるように心がけた。また、添字や記号が多いので、それらの意味を索引の前に表としてまとめ、読者の便をはかった。