二〇〇〇年十一月に発覚した前期旧石器の捏造事件は、日本の考古学界はもとより、多くの研究者や愛好家に衝撃をあたえ、その影響は多方面に渡った。それから半年あまりを経た二〇〇一年七月。法政大学文学部博物館学講座では、はたして日本における旧石器とは何だったのか、そして「事件」を多角的な視点から見てみようと企画展「旧石器展〜道具の起源をさぐる〜」とシンポジウム「前期旧石器問題とその背景を考える」が開催された。本書は、このシンポジウムでの報告と討議をもとに、さらにマスコミや教育学などの分野でご活躍の方々に文章を寄せていただき、貴重な資料も加えまとめたものである。
オブジェクト指向をメインテーマとしたVisual Basic.NETのプログラミング解説書。解説項目ごとにステップ化して、順序立てて学習しやすい構成をとっている。
大学の物理学をもっと刺激的に、もっと楽しく。非まじめ物理学のすすめ。
本書では、誰にでもわかってもらえるようなレベルで、物理による自然の見方について語る。そして、その中で「単位系」というものがどのように定められているのかを説明する。
藤村新一氏の旧石器遺跡捏造の手口は、科学的にはあまりにお粗末なものだった。だが、考古学の知識が乏しく、講演会で初歩的な質問に立ち往生したほどの彼は、二十数年間も小細工を続けて、輝くばかりの功績を数多く上げている。考古学界やマス・メディアは、なぜかくも容易にだまされ続けて来たのだろうか。本書は彼が関わった遺跡や石器などの科学的検証のプロセスを詳細にたどり、藤村氏の人間的な側面にも触れて、考古学史上最大の汚点とも言われた事件の全容を明らかにする。
過去問をベースとした頻出分野別構成。
龍が舞う、鳳凰が飛ぶ、あらゆる間隙が文様で埋め尽くされた空間の中を。異民族である清朝は無の空間を恐怖し、あらゆる空間を箱で組み立て吉祥文様で埋め尽くし彩色した。礼の秩序を重んじた儒教的空間秩序と、自然と和し「気」の流れを重んじる道教的空間秩序が重層的に織りなす「中華文化」は、ひとびとの行動、作法、空間の創造、インテリアなどすべてに影響を及ぼす。「中華=世界の中心」という強靱な文化体系はやがて各地に伝播し変容し独自のスタイルを生み出すが…。東アジアを覆いつくした「中華中毒」という病の諸相を読み解く力作。大平正芳賞受賞作、図版多数。
偏微分方程式を学ぶには、それぞれの方程式の由来や分類学上の位置づけを知り、個々の方程式に対する適切な「感覚」を磨くことが大切である。そこでまず、様々な現象の数理モデルとして偏微分方程式がどのように導出されるのかを示してから、熱伝導方程式、ラプラスの方程式、波動方程式の三つの方程式について詳しく論じる。
本書では、通常のコンピュータがある程度使えるユーザーを対象に、Windowsサーバーシステムをインストール、管理するにはどうすればいいかについて見ていく。まずサーバーを構築し、次にサーバを核にしてネットワークを構築、さらにサーバーに含まれるさまざまなサービスを利用する、という手順になっている。最後に、サーバーの管理について検証した。
初版を刊行して以来、多くの読者に支持され、版を重ねることができたが、早くも10年を経過した。もとより、本書のような内容は、十数年の間に変化するものではないが、その間に寄せられた質問なども勘案して、この際に、内容を全面的に見直し、新訂版とすることとした。改訂にあたっては、最初に0章として、物理化学量の単位に関する事項を解説した。また、例題や問題についても検討し、若干の新問題を追加した。
本書は、物理化学について、物質のエネルギー論の立場から解説した。従って、ここでは自然変化の原理をエネルギーの立場から考察し、化学・物理平衡や化学反応といった物質変化に学習の重点が置かれている。
内容を基本的な主題に限定しながら、無機化合物の結合の性格、反応性、結晶構造などがどういう因子で支配されるのかという本質的な点を理解することを目指している。
本書は、基礎的な物理の法則や考え方が、環境とそこに生じる問題の理解にどのように役立つかを示すことに重点を置いたものである。
蒸気タービンの分類・概要から熱サイクル・各部名称・付属装置まで基礎的な事項を多くの図表でわかりやすく解説。最近の海技試験を網羅し、受験者の便を配慮。
エクセルとマウスだけで本格的な熱流体問題が一網打尽に数値解析できる。すぐに使えるエクセルシートをCD-ROMへ豊富に収録。「1つのセル内での4次方程式の解法」、「シートを時系列に対応させた新しい非定常数値解析法」、「アイコン化セルによる新しい数値解析法」など独自の画期的な解析手法を新たに提案し活用した、熱流体シミュレーションの解説書。