科学史上に燦然と異彩を放つ四人の天才、ひたすら自己の好奇心を満たすためだけに研究に没頭し、その偉大な成果を発表することなく亡くなったキャヴェンディッシュ、19世紀末から20世紀初頭に吹きあれた“科学革命”の嵐の中で一人自分の信ずる世界を守り抜いたケルヴィン卿、生涯に三つの奇想天外な予言を行った天才ディラック、恐竜絶滅の謎にいどんだ物理学者アルヴァレズ、これらの人々のまさに異貌の生涯を紹介する。
石油・原発文明は、水と土によって生命が育まれている地球を死に導こうとしている。本書は、日常のくらしを守り、真に豊かな社会を築く基本を水と土に根差した小規模・地域農業に求め、古来の「水土」の思想によりながら、エントロピー理論を敷衍するエコロジカル・ライフのための経済学である。我国のエコロジストの先達・熊沢蕃山論を付す。
本書は高等学校程度の物理の知識をもととして、これを補い、発展させて、物理学の知識・基礎および実際的な応用例などについて、くわしく、また興味ある解説。
現代の物理学をのぞき見ると、「粒子と反粒子がぶつかって消滅しエネルギーになる」とか、「相対性理論によれば質量はエネルギーである」などという表現に出会う。この「エネルギー」と私たちが日常使っている「石油エネルギー」、「エネルギー消費量」といった「エネルギー」とは、いったいどんな関係、意味上の違いがあるのだろう?こうした素朴な疑問を出発点にしながら、力学的エネルギーから現代の量子宇宙論まで、物理学における「エネルギー」をたどり、物理学の本質を探り出してみよう。
古典力学や相対性理論から量子力学、素粒子物理学まで物理学の基本をスッキリと解説。
「材料とは何か」という材料全般に共通する基本的な特性や挙動について平易に解説。実用材料をJIS規格で記述し、その生い立ちや材料相互間の位置づけを明確に解説。先端技術である新素材の最新の基本的事項を系統的かつ平易に解説。
本書は、原型炉から実証炉の段階に開発が進展している高速炉について、これまでの各国における技術開発成果をもとに、今後の開発に役立てるために、高速炉技術に関する基本的、基礎的事項をまとめたものである。
奇跡的に発掘された200万年前の人骨化石は、古人類学の常識をくつがえすものだった。人類進化のブラックホールに挑む、知的興奮の書。