本書は、大学の理工系教養基礎としての物理化学を中心とした“化学”の教科書である。
だれでも、品物を買うとき、その量と質とをあわせて考える。ところが熱力学の世界には、質を考えない量だけの概念である「エネルギー」が、250年ほどの間、まかり通っていたことは、何としても不可解である。量と質をあわせて考えるエクセルギーを使うべきことは、当たり前すぎるほど当たり前である。これまでのエネルギー理論に変革を迫る。
身近に接する自然現象や器具、装置を例にとり、それらの中に物理学がどのように活きているか、そのしくみをわかりやすく説明。科学史を詳述し、なりたちを通して物理に接せられるようにした。発展いちじるしい現代物理の成果を随所に明示した。
本書は、高温工学の基本的内容を、当研究所および学外機関の研究者の協力によりまとめたものである。大学学部あるいは大学院修士課程において、初めて「高温工学」について学ぶ学生あるいは、「高温問題」に関心のある研究者のための教科書または参考書として使用されることを願い、平易をむねとして記述するよう心掛けたつもりである。
幾筋にも分岐し交錯する研究生活への回顧と、シラード、菊池正士、朝永振一郎らの人物評論。
本書は、パソコンによる本格的な有限要素解析のプログラミングの紹介を主目的としている。したがって、有限要素法そのものについての解説は必要最小限に抑え、パソコンに適したプログラミング技法の紹介に紙面の大半を割いた。
熱力学は、工学を支える重要な基礎科目の1つですが、また、日常生活に密着した「活きた学問」でもあります。本書は、目に見えない熱現象と、難解な力学や解析を身近な例をとりえげてイラスト化し、やさしく解説しました。