本書は、基礎編で熱分析の原理、特徴、限界への理解を深め、応用編でさまざまな分野における多様な応用の実例から熱分析を自在に使いこなす力をつけ、他の分野における応用例からも新たな可能性の示唆が得られるよう配慮されている。
近代化と伝統が織りなす関係をモチーフにして、農民の生き方や生活をエピソードとともに鮮やかに描く。
著者エミリオ・セグレは1959年にノーベル賞を受賞したイタリア出身の原子核・素粒子物理学者。20世紀物理学の革命を自らが際会した多くの物理学者とさまざまな出来事を通して“印象派風”に描いた前著『X線からクォークまで』は大きな反響を呼んだ。その姉妹篇ともいうべき本書は、時代をさかのぼり、古典物理学の形成の歩みを辿った年代記であり、“物理学者列伝”である。落下法則を確立したガリレオ、ニュートンから、電磁気学を建設したファラデー、マクスウェル、電磁波を発見したヘルツを経て、統計力学を開拓したボルツマン、ギブズまで、近代物理学の父祖たちの姿がここにあざやかに甦る。
本書ではこれまで知っているつもりの太陽の本質をもう一度おさらいします。また、太陽エネルギーを利用する技術の最先端はどこまで進んでいて、将来どのような方向に進んで行くのかも解説してあります。
ホルモン研究の第一人者、井村裕夫京都大学総長が書き下ろす、奔流のような生命科学の進歩と、魅せられたる科学者群像。科学へのロマンを込めた自伝的科学エッセイ。
本書は高等学校程度の物理の知識をもととして、これを補い、発展させて、物理学の知識・基礎および実際的な応用例などについて、くわしく、また興味ある解説。
本書は、自動車・航空機などの移動体の中で電源となっている鉛蓄電池、携帯電気エネルギーシステムの基地としての役割を果たしているニッカド電池、そして新世代電池として大きな期待のかかるニッケルー金属水素化物(MH)電池、究極の電池としてのリチウム電池、その他、燃料電池、太陽電池などのエネルギー変換について、詳述している。
現代の物理学をのぞき見ると、「粒子と反粒子がぶつかって消滅しエネルギーになる」とか、「相対性理論によれば質量はエネルギーである」などという表現に出会う。この「エネルギー」と私たちが日常使っている「石油エネルギー」、「エネルギー消費量」といった「エネルギー」とは、いったいどんな関係、意味上の違いがあるのだろう?こうした素朴な疑問を出発点にしながら、力学的エネルギーから現代の量子宇宙論まで、物理学における「エネルギー」をたどり、物理学の本質を探り出してみよう。
物理学を熱愛してやまないガモフ博士がその歩みを克明に跡づけ、将来を展望しつつ案内する知の歓びがいっぱいの科学の世界。