材料や流体、制御など基礎学理に関する実験のほか、実習と演習の要素を取り込んだ新しい形の実験を平易かつ詳細に解説。
本書は、主として物性論に基づいた電気伝導現象をとりあげ、最も多く利用されている金属材料の一つである“銅”をその主対象として解説したテキスト。
熱力学・流体力学・材料力学・機械力学の古典四力学は機械工学の基本だ。この熱力学を柱のひとつに据えている機械技術者こそが、エネルギーの利用の問題に正面からとりくむべきなのだ。本書は、熱力学の基本にたちかえって考える新しい熱利用技術を提唱する。動力と電力を同時に供給する「コージェネレーション」が、省エネルギーを実現する唯一の技術なのである。
「女性は自然の奇形である」としたアリストテレスに始まり、女性の性質に関する科学的な興味には長い歴史がある。しかし、ヴィクトリア時代(1837-1901)に興隆した性差の科学ほど、誤謬と偏見に満ちたものはなかった。当時の科学者や知識人たちは、解剖学、生理学、進化論的生物学、自然人類学、心理学、社会学など、最新の学問の成果を駆使して、女性は男性より劣っていることを必死になって証明しようと試みたのである。すなわち、「女性は未熟な男性」で、「一種の未開人」として位置づけられる…。本書はこうした性差の科学を豊富な事例とともに分析し、世紀末の科学思想、社会思想の背景にあった人間のヒエラルキーの虚妄をあぶりだした一書である。