工学的視点から熱力学の基礎を解説した名著の翻訳版。
絵本作家をしながらCADオペレーターの仕事もこなす澄川創哉は、従兄で工学部研究員の根津貴成と同居している。根津は勝手気ままな振る舞いで同居の初日に創哉を抱き、以来ずるずると9年間、身体だけの関係が続いていた。根津に恋心を抱く創哉はこの不毛な関係を断ち切ろうと家を出る決心をするが、それを知った根津に強引に引き留められ…?
熱量測定と熱分析について、測定原理から応用まで幅広い分野を扱った定評あるハンドブックの改訂増補版。今回の改訂では、新規の測定事例を101件掲載。なかでも近年需要の高まっているバイオ系分野の項目を充実させた。収載した事例により、現代的な熱量測定・熱分析で何ができるのかを俯瞰できるだけでなく、実験法・解析法の課題を解決するための貴重なヒントが得られる。初学者には基礎から実験まで具体的なイメージをもてる入門書として、現場で日々研究開発や分析実務に携わる方々には座右の書として役立てていただきたい。
変分原理は、自然法則の直観的なとらえ方を与える「もっとも美しい形式」であり、その適用範囲は物理学のあらゆる分野にわたる。物理学のさまざまな分野で変分原理がどのように使われるかをまとめ、さらにそれらを一般化していくことによって、新たな物理学がどう生み出されるかについても解説する。とくに非平衡統計力学については、筆者の研究も含めた最先端の知見に触れる。
本書は、大学における物理の履修に今後最低限必要となるものとして、力学、熱、電磁気の3テーマに絞り、レベルとしては高校の物理1Bの内容に、物理2の内容を一部加えたものになっている。理工系の学生ならば、ここまでの基礎知識はもった上で大学での講義や演習・実験にのぞんでほしい、と思うことを掲載している。
本書は、1970年代後半にサーストンにより予想された3次元閉多様体の幾何化が、ハミルトンとペレルマンによっていかに解決されたのか、解決に至るその議論の全容を紹介した書である。リッチフローの基礎理論からはじめて、Wエントロピー、簡約体積関数とその応用について述べる基礎編Part 1と、予想がいかに解決されるかについて述べる解決編Part 2から構成されている。初めて学ぶ読者を対象に、豊富な概念図とともに、懇切丁寧に解説する。
効率よく、確実に、知識を蓄積するために、『本文解説+確認問題』で1セット(1項目)になっています。章末には、試験形式に合わせた五肢択一の実践問題を収録。応用力を身につけることができます。試験の科目別に、出題の多い分野はより多くページ数を配分。出題数・重要度に応じて学習すべき分量を調整しているので、自然と「受かるための学習法」を実践できます。
真空には5つの不思議な力があり、幅広い分野のいろいろな場面で使われています。そんな、思っているより身近な“真空”の世界を紹介します。
確率論的な理論構成の量子力学が、因果律や決定論と矛盾するものではないことを説明し、その哲学的な基礎づけを提示する。
実験化学者から観た科学・技術の2500年間の歩み。古今の自然科学者の情熱が人類に何をもたらしたのか、そして現代にどう引き継がれてきたのかを考える。
基礎理論から応用技術までをまとめた、流動層技術に関するハンドブック。和文索引、欧文索引付き。
確認問題を解きながら、テストに出る箇所を確認→確実に覚える!この1冊で合格できる!実力を試せる模擬試験3回分付き。直前対策に!別冊「合格のための重要ポイント」付き!
本書は、材料の構造形成を体系化(熱力学相転移)し、かつプロセスの構造形成の体系化(非平衡相転移)、また、これらを横断的につなぐことによって、化学工学のプロセスを本質的に理解できるよう、従来の教科書や専門書にはない試みに挑戦している。また、著者の長年にわたる企業での経験をもとに、生産現場でぶつかるさまざまな困難に対処するための実践的戦略、つまり製造プロセスや現象を大胆かつシンプルな「化学工学モデル」により、定量的に解析し、活用する「ものづくり工学」的視点の術をまとめた。