本書の用語はJIS B 8622-2002に、単位はSIに従う。市場の大半を占める臭化リチウム吸収冷凍機に的を絞る。空調、冷却、加熱システムなどの計画に、この冷凍機を組み込むときの、またその後の運転保守管理の手助けになりやすいものにする。難解な理論は最小限度にとどめ、正確さよりわかりやすさを第一とする。そのため一重効用置換法をはじめ、多くの近似解法を開発し、改善による効果の期待値を簡単に計算できるようにする。設置後の省エネ運転、機器の改良、システムの改善に力点を置く。ただしそのため、機器内部まで入る改造が必要になるものは、腐食の起因となるので採用しない。省エネルギーには、冷凍機の置かれているシステムの改善がきわめて有効に働くので、事例にはその改善を中心に可能なかぎり多くの代表例をあげる。省エネルギー対策の評価はCOP(成績係数)でなく、蒸気、都市ガスなどの加熱源の消費の削減量によるが、システム中の冷水、冷却水ポンプ、冷却塔の駆動動力の削減も評価に加える。
本書では、自己相似解とよばれる特殊解を通じて、主として拡散型非線形偏微分方程式の解の挙動を調べる方法を紹介する。とくにNavier-Stokes(ナヴィエ・ストークス)方程式をはじめ、各種の現象を記述する方程式を例に解説する。この方法は繰りこみ群的方法の一種とも解釈されるもので、非線形偏微分方程式の漸近解析において、近年強力な手法となってきている。漸近解析の形式的側面は、応用分野で広く用いられているが、本書はその数学的側面を厳密に述べることを目的とした。自己相似解とはおおざっぱにいうと、方程式を変えないスケール変換に対して、不変な解のことをいう。本書は、自己相似解が、一般の解のある典型的挙動を、漸近的に近似していることの数学的証明を、代表的な方程式について与えることを目指している。
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身近な熱とエネルギーの原理だけでなく、熱の性質、燃焼、熱サイクル、熱効率、蒸気、伝熱、など、熱エネルギーを利用するためのしくみと技術もわかる。
生命はどのようにして生まれ、進化したのだろうか?宇宙研究からの視点と、地球深部のダイナミクスや地球の歴史をおりまぜ、地球内外の知見を行き来しながらあぶりだしていく。
初めて熱処理を学ぼうとする若い技術者が、絵を見て分かるようにやさしく解説。図を多く取り入れ、文章も専門用語には注釈を入れて、一目で理解ができるようにレイアウトした。
大規模林業と小規模林業が共存して持続可能な森林経営を行っている山国オーストリア。そのカギは、持続可能性の原則と科学的知見に基づいたガバナンス、森林専門職による林家との密な関わり、川上から川下をつなぐ産業連携と利害者間の対話プロセスにあった。日本の農山村が、地域の自然資源を活かして経済的に自立するための実践哲学を示す。
進展著しいインフレーション宇宙論の理解を深め、ビッグバン宇宙を読み解く。ヒッグス粒子・重力波の発見などを盛り込んだ第2版補訂版。
本書は、はじめて生体計測を学習しようとする理工学系、医学系、保健学科系の大学生、大学院生を対象にして、なるべく半期で生体計測についての基礎知識が把握できるよう教科書サイズとして簡潔にまとめたものである。