ジャパン・プログレの第一人者、ケンソーが85年に発表したメジャー・デビュー作。ビジュアル性に富んだスケール感、卓抜した演奏力は流石。古楽からジャズ・フュージョンまでを自在に往き来する柔軟な音楽性、豪快なインプロヴィゼーションが快感。
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。