“その二”は第11作『寅次郎忘れな草』から第21作『寅次郎わが道をゆく』までを収録。73年〜78年の作品で『男はつらいよ』が国民映画としての地位を不動のものとした時期だ。なんといっても『忘れな草』のリリー(浅丘ルリ子)が強烈な印象。最高のコンビだった。
デビュー曲から6枚目までの全シングル曲とカップリング曲をすべて収録、さらに新曲2曲を追加したシングル集。豪華40ページのブックレット付きで、ファンは必携でしょうが、個人的にはこの人、すべてがワザとらしく感じちゃって……。田中麗奈の方が好き。
三善晃自身の、そして谷川俊太郎、立原道造らの詩に作曲した三善の作品集。言葉が生き生きと躍動する曲たちは、歌っている子供たちに歌う喜びを自然に発散させるようだ。日本語の抑揚を大切にしているのだろう、美しい旋律に言葉が美しく乗る。伴奏もいい。