ライヴ盤のクオリティはビジュアルでごまかせないぶん、映像作品より採点が厳しくなる。視覚も含めた人気が高い歌手の場合、よりそうかもしれない。逆に、ライヴ盤で歌の巧さが伝わればそれは本物と言える。その意味で、本ライヴ・ボックスは、彼女のヴォーカル力を大いに感じるものである。とりわけ、すでにソングライターとしての才能を発揮していたディスク4と5(88年公演)の、ヴォーカルの安定感は特筆に値する。公開レコーディング盤と考えても違和感ない出来である。その場の空気がリアルに刻まれている臨場感とスリリングさ、オリジナルと異なるその場限りのリアレンジ音源と、そんなライヴ盤の真髄が詰まっている。初期のライヴ盤でも、キレの良い初々しさと伸びやかなヴォーカルが堪能できる。河合名義作品外に収録された音源を収録したCDに詳細な解説本も付属。
あなたの会社も2009年4月から『省エネ法』『温対法』の対象になる。これだけは、知らなかったじゃ済まされない。
メジャー・デビューからわずか半年でのリリースというフル・アルバム。擦れんばかりの高音と歪みもやや心地いい低音、その二人を絶妙にサポートするDJという三人が作り上げる音楽は、確実にいまの世の中に生きる“魂の重さ=0 SOUL 7”がはき出す真言だ。
噂長からの手紙を読んでいた春男の部屋に、ハナさんがやってきた。小説が完成したから読んでほしいのだという。奇妙なとりあわせで二人っきりのところにケータイメールが届く。新たな地伝「バリ4」が流行りはじめたという内容だった。どこかわからない“ある場所”に行けばアンテナが四本立ち、あの世にいる人と話ができるというものだ。その場所に心当たりがあるらしくて部屋を飛び出したハナを追う春男だが!?明後日を向いた頑張りアクションコメディ、いよいよ核心に迫る…のか?「もしもし春男ちゃんかい?あたしあたし。あんたの死んだ婆ちゃんだよ」。
彼氏が道案内をしてくれる企画CDシリーズ。第1弾となる本作には、国際展示場正門駅〜新橋駅までを収録。“新橋に着いたら何か食べる?”など、臨場感あふれる台詞が続く。優しいAパート、クールなBパート、そしてフリートークが楽しめる。
突然、祖父の代わりにフランス料理店・プティフールを任された高校3年生の芽衣。ストーリーはそんな彼女が集めた曲者スタッフたちのユニークなやりとりから始まる。ハラハラドキドキの接客&調理シーンが続くなか、次はどんな事件が起こるのか……?
「Untouched」が米チャートを賑わした双子のリサとジェスのオージー姉妹ユニットの、ファーストとセカンドをパッキングしたスペシャル盤。キュートなデュオをフィーチャーする一方で、ギター主体の骨っぽいロックンロールが絶妙なコントラストを描く。
清木場俊介のソロ転向後の軌跡を収めた初のベスト・アルバム。”EXILEのSYUN”のイメージも今は昔、今ではすっかりロック・サウンドに乗って、男くさくて泥臭い世界観を歌うイメージも定着した。彼の脱退後のEXILEともども、良い袂の分ち方だったのだと思う。
デビュー曲「いつか…」をはじめ、ソロ活動を始めてからの軌跡が辿れるベスト・アルバム。2008年11月から2009年1月にかけて開催されたライヴ・ツアーでの歌唱曲も盛り込んだ、充実の一枚だ。
いまは亡き名匠アンタル・ドラティの全盛期を伝える名演。生前ハイドンを得意としていただけに、その解釈はピリオド奏法以前のスタンダードと言えるもので、じつに美しい。彼の薫陶によって第一級のオケとなったロイヤル・フィルの新鮮な響きも聴きものだ。
ポップ・ナンバーや壮大なロック・バラードまで振り幅の広い音楽性を有する12012の3ヵ月連続リリースの締めくくりとなる通算2ndアルバム。独自の美学にあふれた音世界を押し広げた作品となっている。