ダイソーの700円ラジオ
先頃ダイソーから700円(税抜)の小型ラジオが発売されました。この製品は「備えラジオ」という商品名が付けられてあり、災害時必需品という位置付けで販売されています。

はじめ Bluetooth スピーカーなどが置いてある辺りに入るのかと思ったら、「リフォーム」などの近くにある防災用品の棚にありました。おかげで見付けるまで三回くらい通ってしまい、その都度「メロンパンの皮」を買ってしまいました。
本体はちゃちい作りながら、表面にはちゃんと塗装がしてあり、値段の割には良く見えます。

単四形が似合いそうな小さい筐体に単三形電池が入るため、内部の空間に余裕がありません。キツキツです。

中を見るのは割と簡単です。背面に向かって左上のところだけ爪が噛んでいるので、ネジを抜いたら少し気をつけながら外すだけです。長い方のICにC9611という印字があり、これがチューナーICのようです。スピーカーはぺちゃんこで、サザレイシのように割れた音になりやすい。特にAMの音がビリビリ言いやすく、聞きやすい音ではありません。

AM用のアンテナは都こんぶのような平べったいもので断面積が小さく、そのために感度が出ないようです。夜になっても地元局以外はほとんど聞こえません。FM用のロッドアンテナは5段26cmで、やはり感度はあまり良くない感じです。FMは手を本体に接触させると、人体効果がモロに出て意外と感度が良さそうに錯覚しますが、手を離すとガクッと落ちます。

2019年に台風の影響で、ニッポン放送の木更津にある送信所が停止し、予備送信機に切り替わるということがありました。予備送信機は足立にありますが、出力は木更津の100kwに対してたったの1kwです。2024年の能登地震では、テレビも含め被災地域の複数の送信所が停止しました。こういったことがあると、隣接地域の中継局や、隣県局を狙う必要が出てきます。その場合、周波数特性的に遠くに届きやすいAMの感度が特に重要です。「備えラジオ」は万一の場合を考えると、感度が不足しています。
万一の場合のアテにするなら、あまりケチらず数千円程度は見ることです。2〜4000円程度で遥かにマシなものが買えます。
「備えラジオ」はおもしろい玩具です。分解してもし壊してしまっても大して痛いことはありません。小学生くらいの子供が電機に興味を持ったときに与える最初のラジオとして推奨します。
