息子幼稚園年長、最後の園外保育、最後のお誕生会を過ぎ、ついに卒園式の予行演習が始まった。本人は、いよいよ最後の時が見えてきた、と悟り、演習中に泣いてしまったとのこと。そんな帰属意識を持てるだけの社会性を学び取ってくれたことが、一番うれしい。

息子の入園前は、自治体の3歳児検診で要フォロー指定を受けるくらい、周囲への興味が全く無い、発達がアンバランスな子だった。自治体の勧めで、地域の児童館の親子教室に入っても、それは全く同じ。しかし、姉のきょうだい枠で何とか幼稚園に入れてもらい、年少クラスのおかげで発達のスイッチが入ってからは、社会性を獲得していってくれた。今では、よその大人の目を意識して行動できるようになった。児童館の先生からも、「すごくお兄ちゃんになったね」とほめてもらえる。それもこれも、幼稚園のおかげだ。

息子が、園への感謝を本当に知るのは、自分が父親になった時だろう。今はそこまで行かなくても、「ありがとう」と言って巣立って欲しいもんだ。