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日記のことを語る

2020/4/15
歴史修正主義者は、過去を改ざんすることにためらいなど感じない。果たしてそんな人々に占められた政府が、現在をも偽らないということがあるだろうか? 歴史を書き換える政府は、公文書、領収証、各種統計の数値と解釈、言葉の辞書的な意味にまで手を加えていく。そして「われわれはかつても今も、いかなる落ち度もない」と言い張る。だが、たとえ国民の大多数が政府のいうとおりに黒を白だと信じ込んでしまったとしても、現実には黒は黒のままである。そうした人々は、白を見ているのだと思い込みながら、黒に囲まれて愚かなまま死んでいく。国はこんなにも安全で幸福だと言われているのに、どうして自分たちが衰えて死んでいくのか理解できず、いや、ことによると自分たちが衰えて死んでいっていることそのものすら自覚できない。