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舞台が食べ物のことを語る

インターカステラー
遠い未来。地球規模の異常気象により植物は枯れ、食糧難により人類は絶滅の危機に貧していた。そんな中かつてニッポンと呼ばれた国で、ある古文書が発掘される。古文書によれば、20世紀、「????」(判読不能)という食品(カステラか?)が一定時間で倍増しつづけるという発明がなされたが、その増殖を制御する事ができず、宇宙に打ち上げ廃棄したのだという。宇宙空間を漂うこのカステラのような食品を発見できれば、人類の食糧問題は一気に解決する、というニュースが世界を駆け巡った。古文書の真偽について懐疑的な意見も多かったが、残り時間の少ない人類は一縷の望みにかけるしかなかった。斯くして元宇宙飛行士クーパーは、地球を、そして家族を救うべく、カステラのような食品を求めて宇宙へと旅立つのだった。