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今起きたことをありのままに話すとのことを語る

喉の痛みに効く食材が欲しくて、でも駅の向こうのスーパーに行くのは体力的にきつかったので、腹を括って元職場に入った。数カ月ぶり。
レジの様子を垣間見て、薄々勘付いてはいたけど、並んでみると案の定リーダーだった。
リーダーに会うのは、退職以来2年半ぶりくらい。
最初の声かけはマニュアル通りだったのだけど、登録が終わりかけた頃に「元気?」と微笑まれて、私の思考は止まった。
悲しいかな、元気じゃないし、かといって正直に喉が痛くてと言うのも憚られて、言葉が出てこず、苦笑いするしかなかった。マスクしてるから表情も伝わってないと思う。
それでも、レジ袋はいらないことだけははっきり伝えたあたり、私はスーパーに染まった人間なんだなと思った。
覚えてもらったことが嬉しいのと、あなたとの約束を果たせなかった申し訳なさで、泣きそうなんです。私は、スーパーでしか生きられなかったんです。
将来地元を出ることになったら、必ず挨拶しに来ようと誓った。