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短歌のことを語る

あかぎれを含みつ割りしかぼちゃ煮や冬至の卓を照らし居るかな

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大川に浮かぶひよこの唇もしわがれて見ゆ師走の青空

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豆の木のごとく伸ばして吾を待ち曇天も抜く猫のアンテナ

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蜘蛛の巣を突き破る風吹き吹きて去るはあたらし年のためにや

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焚べるべき想いカップに螺旋描く微か響ける聖歌をよそに

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二十年過ぎて夫の病みを聞くへたり布団の重き朝かな

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地の生命汲みて寒耐ふ桜樹や鉄より静かに弾を込めたり

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寒増せばなおやわらかき冬キャベツ蝶の墓標のどこまで続く

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満月や今年最後のステージに雲の隊列従えて来ぬ

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幼き日馴染んだ青い青い実の名を知り染めし野葡萄といふ

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サンズイを尾ひれで払い錦鯉かつて海であった地に生く

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あのときの子らも受験の冬は来ぬ灘見る空き地に小花背比ぶ

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小雪(しょうせつ)や木の実のように真っ直ぐに落ちたくもあり髪染めながらも
 
以前投稿したものの、どうしても納得いかなかった部分を改変しました。
冒頭にある小雪は中国から入った「二十四節季」のひとつで本日11月22日を指す季語です。
「こゆき」と思っていたのに「しょうせつ」と読むのだと今知りましたw 雪は降りそうに無いけど寒いですね。

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のど飴を遊ばせるよなふらちさで一つ言葉を溶かすゆふぐれ

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体温をわけあうことも知らぬふり冷えた手温(あたた)む草餅蒼し

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枯れ芒立つ野に想う半月と刃こぼれしそうなわたしが居た場所

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朝の陽にキンカンか細き鐘鳴らす道を子らは急ぎゆきたり

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古女房なんとはなしに鍋洗いヌーボー愛でるひとを観ている

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針を持つ衝動(こころ)抑えて打つ風船ウソもホントも同じ重さで

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満身で何を守るやプラタナス針の実降ろす日も近からむ