/美の巨人たち

「ほしいの～」
「画聖は遅刻したからだめです！」

ムンクの絵って、いろあいがすごく綺麗で癒される。

いろんな画家の 自画像のパネルに、ただ吹替えの声を あてただけの
この ”画家たちの名画品評会” の 妙にちゃちい感じが、ものすごく好きです。

絵を売ることを嫌い、ほとんどの作品を手もとに置いていたムンクは、
自身の絵を、”私の子供たち” と呼んだという。

「私は友人二人と道を歩いていた。日が沈んだ。空が突然血のように赤くなった。
そして私は突然、大きな自然を貫く叫びを聞いた。」
ムンクが 『叫び』 について残した言葉である。
　
幼少の頃から、親族の病や死を何度も経験し、その恐怖や不安を
常に感じていたムンクが、この絵の フィヨルドの景色に 紛れ込ませて
描いたものは、妹が入院していた病院だと言われているという。

「レオナルド・ダ・ヴィンチが死体を切り裂いたように、わたしは魂を切り裂こう」

何度も盗まれては返ってきたんじゃなかったっけ、叫び

タイトルのせいか、あの絵の中の人物自身が叫んでいる、と思われがちだが、
あの姿は、どこからともなく聞こえてくる叫びが 聞くに耐えず、
耳をふさいでいる様子であり、本人が叫んでいる訳ではない、との解釈が、
研究者の間では 主流。

今週は エドヴァルド・ムンクです。
今日の一枚は、あまりにも有名な、あの 『叫び』（1893）。

来週は、エドヴァルド・ムンク 『叫び』 です。

以前からモデュロール兄弟が好きすぎるせいで、
錦帯橋よりも モデュロール兄弟を見て楽しんでしまった。

モデュロール兄弟、模型を使って 橋造りの実演。
強度に問題ないと言われ、実際に模型の橋に乗ってみるの図。

今週は 錦帯橋です。
そして案内役は、建築の回のおなじみ、モデュロール兄弟！
　
（´ー｀）。o 0 （ モデュたち、久しぶりに見る～ ）
日本に来てもう4年という、建築案内係。

そういえば今回のルノワールでは、
映画 『光の旅人 K-PAX』 の曲が使われてて 懐かしかった。

次回は 錦帯橋

『雨傘』 で女の子が持っているかごは、当時、高級な帽子を
配達する時に使われたもの。そのような 配達の仕事は、
あまり裕福でない家の娘が ブルジョワと出会うチャンスだったのだという。
つまり この絵は、身分を越えての 男女の出会いを描いたのではないか、と。
　
そして、もしそうなら、ルノワール自身と、この絵のモデルとを
重ね合わせて 描かれたものであるのかもしれない、 という。

当時（1800年代）の傘は、体を 雨から守るというより、
帽子が濡れないようにするのが おもな目的だったとか。
男性のかぶるシルクハットが、濡れるとダメになってしまうからという。
女性も、洋服に合わせてパラソルを変えた。
つまり、ある程度裕福でなければ、傘を持つような生活はできなかった、と。

新しい発見を求めてローマへ渡り、ラファエロなど
ルネサンスの画家の絵を見て、再び違う技法で 続きを
描いたルノワール。
　
しかし、技法の違いはそれだけではなく、画面の左上の樹は、
セザンヌのような手法を用いて描かれている。
　
一枚の絵に 三種類の手法を用いるほど、この頃の
ルノワールは、自らの芸術に 苦悩していた。

印象派とは違う描き方をしたいと思っているにも関わらず、
雨の日の午後を描いていながら、印象派特有の、
光を捉える描き方を変えることができず、ルノワールは苦悩する。

1870年代に開かれた 「第一回印象派展」 での、
印象派の画家たちの作品の評判は さんざんだった。
今では 世界的な人気を博す印象派の絵画も、
最初から認められていた訳ではなかった。