はてこ実妹は女子力高く、きれいなお姉さんとして周知されている。
「はてこはきれいなお姉さんのお姉さんだからいいじゃないか」
新手の叙述トリック。
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今日のダンナのことを語る
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知ってる言葉は声に出して言いたい甥介2歳、蟻を発見。
「アリ」
「蟻さんいたねえ」
「アリ」
「蟻さんいるねえ」
「アリ」
相槌を打つ伯母相手に何回でも言う。
一方もちおは
「モハメド?」
「アリ」
「宮本武蔵ここに?」
「アリ!」
「異議?」
「アリ!!」
と合いの手を入れていた。
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「週末はパシフィック・リムを観に行こうね!15:40からだよ!」
「明日はパシフィック・リムを観に行こうね!15:40からだよ!」
「今日はパシフィック・リムを観に行こうね!15:40からだよ!」
「今からパシフィック・リムを観に行こうね!15:40からだよ!」
「はてこさん、落ち着いて聞いて。15:20分からだった…」
上映は一日一回、今週金曜日で上映打ちきりだそうです。
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くたびれはてて運転中。
「きぇえええええーぴえぇええええー」←山岸涼子の「天人唐草調」で
「どうしたの、なに言ってるの」
「おちゃめな おちゃめな もちおくん~」←「焚火」のメロディーで
「どうしたの、なに言ってるの」
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「すみません、このカツオムライスって、オムライスにカツが乗っているんですか」
「そうです」
「そうですか」
「なんだと思ったの?」
「カツオが乗ってたらいいなと思って」
サザエさん通り近くのレストランでの出来事です。
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福岡空港にて。
「ああ、『ミヤゲ レストラン』なのね。『ミャグ レストラン』って見えたから、ミャグって何かと思った」
「猫料理だろう」
「やめて」
「ミャーが具なんだよ」
「やめて」
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「見て!真っ赤な月」
「赤いね。梅干しみたいだ」
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「昨日の夜さ、ドアノブが持ってる(パワーストーンの)ブレスレット、月の光に当ててあげればよかったんじゃない」
ど、どこでそんな知識を・・・
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「風立ちぬ」を観た。
「お嫁入りのシーンで急に髪が長くなってたけど、あれなんでかな?」
「あれはああいう形の角隠しなんだよ」
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「もちお、言ってることが違うでしょ!」
「うん。俺は気分屋だな」
「そうだよ」
「らっしゃい、らっしゃい!」
「え」
「今日最後の気分だよ!これで最後!あとはないよ!
はい、そこの奥さん540円!もう一声!えい、もってけ500円でどうだ!」
こういう言葉はものすごく滑らかに出てくる。
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仕返しに大事に育ててきたらしい足裏のコリを
「こいつめ、こいつめ」
とオイルを塗った手で徹底的にぐりぐりやって潰してやりました。
悶絶していました。お互いすっきりしました。
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はてこが大事にしている、さる家具職人の手作り塗り箸を、喧嘩した勢いで折った。
お返しに何壊してやったらいいですか。
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妻運転中。
右折中に対向車線のワーゲンが「行っちゃえ行っちゃえ!」と直進してきた。
「危ないよー止まれよワーゲン」
「危ないね、ハゲてたの?」
「ハゲてないよ?なんで?」
「『止まれよハゲ』って・・・」
「止まれよワーゲンって言ったんだよ」
「ああ、そうか。よかった!俺のかわいいはてこさんがそんなこと言うなんて・・・!ってドキッとした」
「わたしそんなこと言わないでしょ」
「そうだよね、俺のことも『このハゲ』って言ってるのかと思って・・・あードキドキした」
そんなにショックなのか。
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圧倒される量の資料を前にキーッ!めそめそめそとなっていたら、軽快javaという本の言葉を教えてくれた。
「象を食べる方法はひとつだけ。一口ずつ食べます」。
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くたびれ家の墓参りに行く。
去年妻、大舅と三人で参って地点登録したのに、ナビを見ないですいすい運転するもちお。
「地点登録確認しないの?」
「だいたい覚えてる」
「一回行っただけなのにすごいね」
「一回じゃないよ。二、三回行ったでしょ」
「行ってないよ?」
「行ったよ?」
「誰と」
「お祖父さん」
「それだけだよね」
「いや、そのあとまた行ったじゃん」
「だからいつ誰と」
「お義母さんと」
「行ってないよ。あの人離婚してくたびれ家とは他人だし、こっち来たの秋じゃない」
「いや、行ったよ。二度は行った」
「じゃあそのときどんな風だったか覚えてる?」
「そんな細かくは覚えてないよ」
何はともあれもちおは迷わず霊園に着き、墓所内の墓の位置まで完璧に覚えていた。
[オカルト部]
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喧嘩して言い過ぎてしゅんとしていたので謝った。
ぼんやりうつむいていたもちおはふっと手元のフリーペーパーを指さした。
ご当地スイーツ特集に「くずもっちゃん」と書いてあった。
それ書いたのわたしじゃない。
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互いに疲労困憊してるのに休日貧乏を発動して長距離ドライブに出かけた。
案の定道中車内でじっくり時間をかけて大喧嘩をし、遂に山奥の路肩で
「車で帰って。俺は森で暮らすから」
と言い残し、財布と携帯を持って林道に入って行った。
後で聞いたら
「もう本当に嫌になったから、あの先に川にあるかなと思って。
猿みたいに川に入ってみようと思った。おかしい?!」
とぷりぷり怒っていた。おかしかった。うちの喧嘩はだいたい最終的に笑いで解消される。
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数か月前に小遣いアップして、過不足を知るためスマホで小遣い帳をつけることにした。
「なんで小遣い増えたのに残らないんだろう。何に使ってるんだろう」
「小遣い帳みたらいいじゃん。つけてる?」
「つけてるよ。6月7月8月はあんまちゃんとつけてないけど」
「それずっとちゃんとつけてないってことだろ」
「食費が4万・・・」
「一ヵ月で?」
「いや全体で」
「全体っていつからなの」
「そのアプリ、使ったモノ別にグラフにしてくれないの?」
「してくれるよ。ほら『食費50%・雑費50%」』」
「だから雑費ってなに」
実態調査への遙かなる道のり。
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想定外の寸志が出た。
「もちおは、ここはひとつぽーんとウォシュレットを買うといいと思って」
「はてこは、ここはひとつぽーんと貯金して使い道をゆっくり考えるといいと思う」
「Don't think.FEEL!」
いや、考えた方がいいって感じる。
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ネタ投稿用にお産婆さんを画像検索していたら
「産婆!さーんば!産婆と・・・なんか違うな」
と歌いかけてやめた。
それはガンバだ。