妹の夫、義弟3号。
「最近タカ子っておネエキャラ作り出して、喧嘩になるとそれで対抗してくる」
おネエ言葉で返されると、なんか和むよね。
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妹の夫、義弟3号。
「最近タカ子っておネエキャラ作り出して、喧嘩になるとそれで対抗してくる」
おネエ言葉で返されると、なんか和むよね。
知人とお茶を飲んで来た妻。
「何度やめろって言っても話ながら何度もこっちのこと指さすんだよ」
「その度に『ドーン!』『ドーン!』って言ってやりゃよかった」
心の隙間を埋められていたのか…!
悲しみのあまり他界した祖父に関するあれこれをどっさり家に持ち込んだ妻。
「モノ減らそうと思ってるのに・・・もらい過ぎた・・・」
「もらい過ぎたら減らせばいいでしょ!もらわなくて後悔するよりいいでしょ!」
そこがあなたとわたしの相いれないところよ。
妻祖父の遺品整理にゆき、形見分けに参加。
「これ、持っていけっておばあちゃまが言ってる気がする・・・でも絶対に使わない・・・」
「持ってきなよ!持っていけばいいじゃん!」
「う・・・うん・・・そうしようかな・・・」
「もちおはこれとこれも持っていく!」
「それはいらないでしょ」
「だっておばあちゃんが持っていけって!」
なにイタコってんだ。
弁当用に、現在高校生の甥太郎が保育園で使っていた箸を使って来た。
「今日、箸が折れちゃった」
涙ぐましい創意工夫で食べきった模様。
あちこちに飾られ始めた羊グッズを見て。
「俺が馬だったら怒ってるな。『まだ俺の年だろ!』って」
老兵は死なず、ただ消え行くのみ。
法事を終えた午後のひととき、妻の実家で大酒飲みの舅、義弟と語らいながら、ビールワイン日本酒ウィスキー焼酎など飲み続け、夕方からソファーで死んだように眠り、夜は寒い寒いとガタガタ震えつつトイレに通い、義妹に甲斐甲斐しく湯タンポやら水やらカイロやら面倒を見てもらっていた。
「すぐ潰れるかわいい奴を演出したんだ」
最愛の奥様はそう思っていらっしゃらなかったみたいで、鬼気迫る般若顔だった。
「見て、あそこにクリスマスの残骸が」
「逃げ遅れたんだな」
「え」
「トナカイは行ってしまった」
E.T. か。
「しじゅうはってっていうんだよ?」
「うん、まあそれの中に二つ巴っていうのがあるんだって。ろくじゅうきゅうってあるでしょ、あの体勢」
ろくじゅうきゅう…?
「数字の話だから」(半切れ)
「はい」
「で、『二つ巴がろくじゅうきゅうだったら、一つ巴は一人で自分のをくわえるのかな』って思ったけど、言わなかった」
「それはゼロだな」
「!」
「インド人がゼロを発明した。ヨガから」
「ゼロを脱してよんじゅうはちが始まるんだな」「家でこうして喋ってる方が楽しいわ」
本当はこんなに面白い人なのに。
接待で中洲のお姉さんのお店へ行ってきた。
「場を盛り上げようとした女の子が下ネタを始めてさ、よんじゅうはちってってあるじゃん?」
それじゃ将棋の対戦解説みたいじゃないか。
「今日のお弁当、どうだった?」
「味があった」
素人陶芸作品への感想か。
最近妻がちょいちょい飲み屋向きなんじゃないかと言われる件について。
「ぜんぜん向いてない。何もわかってないな」
「そうよね、お酒飲めないし煙草もダメだし」
「飲み屋は決まった時間に毎日店を開けなきゃいけないんだ」
そうね、そこね。
「もちおが大変なときに仕事入れて家事ちゃんとしてなくてごめん」
「いいんだ。これではてこが一発当てれば俺は遊んで暮らせる」
「そんなこと考えてるの?」
「そう。俺は将来を見据えて足元をおろそかにしているんだよ」
だめじゃねえか。
半月前・・・高いところから飛び降りて鞭打ち
昨日・・・腰をいわして痛み止めコルセット中
痛がりながらどこか得意気なニヤニヤがミサワ風でイラつく。
食事抜き睡眠抜きにもこういう顔をする。
「Hey Hateko don't make it bad. 生きてるだけで 丸儲け by Sanma」
落ち込む妻に”Hey jude”のメロディーで。
大きな買い物をして不安定になっている妻。
「いちまんごせんえんぶんも化粧品買っちゃった」
「いちまんごせんえんぶんもか」
「いまのファンデーションカバー力0だし、マスカラは落ちて目の周りにつくし、夕方お客さんの前にいるとき気になるんだよね。仕事の日だけしか化粧しないからまず一年は持つと思う。そしたら一年間もう悩まなくていいと思ったの。でも、今日の売り上げより多い出費だよ。どうかしてたかな」
「どうかしてたな」
「はぁ・・・仕事の役に立つと思うと財布の紐が緩んじゃう。いけないなあ」
「そうか・・・」
「あ、ところで、amazonから何か届いてたよ」
「あ!忘れてた。わーい!」
「『アオイホノオ』DVD・・・いくらしたの?」
「いちまんごせんえん」
「え?」
「いちまんごせんえん」
いま見たら19000円+税だった。もちおの人生は明るい。
さる人が姑にご執心だと妻から聞いて。
「よし、あいつにお義母さんの老後を見てもらおう。
二人を掛けあわせて、あれ?掛け合わせるじゃなくて、なんて言うんだっけ・・・『引き合わせる』か」
あなた、露骨すぎるわ。
今年もまた、次世代団地猫が近隣をちょこまかするシーズンがやってまいりました。
「あ、猫だ」
「もちお、猫飼いたい?」
「うーん」
「でも猫がいると抜け毛が落ちたり壁を引っかいたりするね」
「そう。猫がいると家がめちゃめちゃになる」
「うん」
「なんてすてきなんだ」
すごく飼いたい模様。
最近よくトイレの電気がつきっぱなしになっているが
「トイレの電気がつきっぱなしになっているのは妻のしわざだ」
と主張している。
先日ついにもちおが出てきた後の現場を押さえた。
「もちお!トイレ電気ついてるよ!もちお消してないじゃん!」
「うん、今回はそうだね」
でもあなた前世は点灯夫でしょう。
「ゲ ゲ ゲゲゲのゲ
夜は墓場で運動会
飲みすぎた ここどこだ 墓石冷ーたいー
記憶もなんにもない
あ、記憶も財布もない、の方がいいな」
おい、鬼太郎。