/電車内にて

この2時間で3回ほどおそらく設定不足が原因でアイフォーンから大音量を漏らした口髭おっさんの着ている花柄シャツがすてきだ

混雑にまぎれていちゃつくの禁止！！

わたしのゆづ←のためにANAをよろしく

なーんで「すみません降ります」の一言が出ないかなあ。
それだけで楽になるのに。

JALでPontaポイントが貯まると知ってANAから乗り換えようとしているけちなわたし。

後ろのボックス席の姉さん方(2世代上)がかしましい。
乗っている電車がどこまで行くのか、大病を患った自分や家族、所属している推定ボランティア組織の噂話など。おれもがんばろう。

隣のおっさんの力強い息吹がたまらない

ふだん(電車内で)右傾化/左傾化するひとびとを忌避しているわたくしですが、いま自分がそうなりそうで迂闊に寝られない。前傾化も選択肢にあるがちょっと通路が混雑していて最適解とも思えない。

電車内から降りるときに他人の足踏んで「痛え」と言われたのに無言で颯爽と降りていくやつが格好良くて危うく後を追うところだった

キルトのおっさんがいる。
はらはらしちゃう。

隣の兄ちゃんか傾いてくるのを躱すのもこれで20回目だ

隣の姐さんが生命活動を疑うレヴェルでこちらに傾く。間に荷物を挟むなどするがはかばかしくない。
手元のアイフォーンを落下させるのてはないかと期待もとい心配したが、数秒間目を覚ましたときにかばんに収納してしまった

着席し、後方に倒した頭を窓ガラスに預け、口を大きく開けて寝ているおっちゃんの表情はさながら空也

ポケモンバイザーをかぶり、剣の形のキーホルダーを鞘のキーホルダーにぶつけてキンキンいわせている弟(小学校低学年か)と、隣に座った姉。姉は、脇に抱えたかばんにバイザーをしまっており(開いたかばんの口から、あいつの黄色と黒の耳がのぞいている)、手には大判の問題集だか参考書だかを持ち、赤い透明の下敷きで解答部分を隠して勉強中。
車内アナウンスで「次は、矢向(やこう)、矢向」と流れる。
弟が手を止めて「やこう?」と姉に尋ねる。姉は「ヤホーだよ」と答える。「やほー?」「そう、ヤホー」

お年寄りの乗客が、優先席に腰を掛けて大声で通話している。通話相手を気遣った、とても恭しい調子の受け答えで感心する。次はTPOも弁えような！

目の前でマウントレーニアを堂々と飲んでいる若いお嬢さん、わたし倒れそうだから分けてくれないかな←水を買いなさい

父ちゃんにだっこされたキッヅが大きな声で泣き出した。父ちゃんは「よしよし」と言いながらキッヅの背中をぽんぽん叩く。キッヅの声がぽんぽんに合わせて「うえーぃえーぃえーぃ」となってたのしい。

「本誌記者も仰天!」というのはどう受け止めればいいのかわからない

扇子を取り出してあおぐハイセンス層は周囲への影響を気にしているように思えない

目の前の姐さん2名が「しまじろうが」「20万勝ち」「3000円で」といった会話。その向こうからキッヅの声が聞こえるが、姐さん2名とは無関係のようだ。