/短歌

籤ならば末吉ちいさなシクラメン掌にのせるなり飛び立とうとして

星霜を駆け抜けここに墜ちてきた命に届く晴れ着勧誘

トランポリンできるてすごいわ、いいね♡とり肌実42歳

これ、あかんかなあｗ

「のばさない」というチャンスを失いて廻る機を待つシチューエーション

蘭鋳（らんちゅう）の気持ちがわかるヒトガタは紅絹の襦袢をひとつ持ちをり

とんぼりのかつて鮮やかだったカニ歩きたいんやウォークてなんや

駆け上がる月のはやさとつめたさを
あと何度ほど思い出したら

水がめに今パラシュートで飛び降りて
伝えられれば。それならきっと

オレンジの星が散らばる曲がり角
おしえた風の行方をさがす

日本ではパンツと豆腐は一丁で
水の中で泳いだりする

きんととよブリキの鰭が乾いたら
日ごと澄みゆく空へ飛び立て

ガラス鉢ホフク前進する草の
脚鳴り止んで風が生まれる

窓硝子 プロがひと拭きするごとに
彼方の空も 晴れわたりゆく

　
染められた糸の数だけあると思う
一つの海に生きるいのちも
　

☆写真を詠むコラボはじめます☆

今日は新しい企画の告知をします。

ばにーさん（id:boundary-line）とコラボをすることになりました。
ばにーさんの写真にわたしが短歌をつけ、24回不定期連載するというものです。
ハイクとツイッターとこのブログで同時掲載していきますので、どこかでご覧いただけたらと思います。

これまで自分のガラケー写真を使って同様のことを時々してきましたが、もし自分の撮った写真ではなく、つまり「自分の介在しない（しなかった）空間」に対して言葉を紡ぐとどうなるだろう･･････という思いがずっとあってコラボの機会を探していました。今…[全文を見る]

ハッカ味かもしれないドロップに凝縮されし芋の言の葉

沈みゆくまちの暮色を吸い込んで船もひともまっすぐに行く

手折られた命はハートの形してカラータイマー蒼く灯せり

（改）
うつせみの世との吊りばし心電図 I see you @ICU

うつせみの世との吊り橋かのように闇に浮きたりモニターコード