「ドライヤーかな?」という音がするサーバーマシンを書斎で起動していじっている。
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今日のダンナのことを語る
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もちおの頬に蚊がとまっていたので素早く叩いて仕留めたら、「なにすんだよ!」と張り倒された。
白昼街中人前で張り倒されたくらいで妻の返答も待たずに妻に手を上げるなんてきっと疲れているのだと思う。
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温泉に通っている。
「今日はブラックアウトしなかった?」
「大丈夫!今日はねえ、高温じゃなくて微温のところで瞑想したんだよ。そしたら昔の忍者アニメの最後でさ、画面が顔のところだけキューっと丸くくりぬかれて、他のところが黒くなるの、あるじゃん?あれみたいになった!湯船から立ち上がったら周りがみんな赤くって、真ん中のところだけちゃんと見えるの。面白かったよ!」
「わたしその現象なんていうか知ってる」
「ほんとに?!」
「『のぼせ』っていうんだよ」
家族風呂を借りるべきでしょうか。
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「カステラ一番 電話は二番 三時のおやつは…なんだっけ?ニンテンドーじゃないよね?」
いまの子はそっちの方を喜ぶかもねえ。
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「青コーナー 520ポンド、リョクチャ・コーガンー!」
急須でカテキンを抽出しながら。
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温泉へいきました。
「『源泉高温』の方の風呂に浸かって、リラックス…リラックス…って呼吸を整えてみたんだけど、心臓がばくばくして汗がだらだら出て落ち着かなかった」
「危ないよ!ブラックアウトするでしょ!」
「いや、それが最近しないんだよ。やっぱりはてこさんが食事に気をつかってくれてるから」
何のために気をつかってると思っているんだ。
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「いつか再びめぐりあう」
床に落とした錠剤を見失った。
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もちおは平素人様にお聞かせできないようやとんでもないことを言っている。
でも「うまいことをいう」と思わずにいられないので、怒るに怒れない。
息子じゃなくてよかった。叱らず爆笑してしまって手がつけられない子になっただろう。
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「『はてこさんは下手なことをいうと怒られそう』っていわれた」
「うむ。下手なことをいうと怒られる」
「むー」
「でも顔を見て下手なことをいうほうがいいのだ。釈明できるからな」
はてこに世界一怒られているもちおがいうんだから間違いない。
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五輪真弓「恋人よ」のメロディーで。
「この金を~払うから~
俺を~好きな ふり~をしてよぉ~」
夜の中洲を行き過ぎる男女を車窓から眺めながら熱唱。
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「はてこはあんこが食べたい」
「ウンコが食べたい?」
「あんこ」
「あんこか、だいたいあってたな」
あってない。
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「小僧の神様っていう話を知ってる?」
「ガネーシャみたいなのか」
そっちの象じゃない。
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二時間しか眠れなかったらしいのに、会社へ顔をだしに行った。
一昨日は一睡も出来なかったらしい。
ここ数日の意味不明な言い掛かりの理由はこれか。
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「医者を待つ待合室でぼくは 時計を気にしてる
9時の予約が 10時を すぎーてるー」
「なごり雪」のメロディで医療体制を批判。
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『ガンガンガンガン ガンカンジャー♪
ガンガンガンガン 転移してるっぜー! ガガ ガーーン!』
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内視鏡検査の日だった。
「検査がはじまる前と終わった後で看護士の態度が微妙に違った」
「あら」
「ほとんど気を失っとったんじゃが、
『ガンガンガンガン ガンカンジャー♪
俺はガンレッド!秘密結社キャンサーのアジトを探している!』
とか、いうたんかいの…」
確かに待合室で呼ばれたときもなんだか戸惑ったような顔をしていらしたわ。
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『ガンガンガンガン ガンカンジャー♪
転移しているぞ!ガガーン!』
検査前にこんなふざけてて罰が当たったらどうしよう!」
怖さが一周して笑いになり、自分のネタに恐れおののきながらも面白くてやめられない。
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「末期戦隊ガンカンジャー!」
「ガンカンジャーの敵、キャンサー!」
「なんと!キャンサーのアジトはガンカンジャーの中だったのだ!」
ぜったいに外で言えない不謹慎ジョークが止まらない。
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「これどうするの?」
「あとでやるからおいておいて」
→時間帯指定のある薬やサプリメントを時間外まで放置させて
→数日から数ヵ月私物を放置させて
→数日から数ヵ月支払い請求書関係を家計から立て替えておいて
→数日から数ヵ月連絡すべき人を待たせておいて
→数時間から数日ほど作りたての料理や飲み物を放置させて
「つまりこういうこと?」と聞くと怒る。困るわ。
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「あ、あれ…まあ、いいや」
「なに?」
「いい、自分で見てくる」
「さっきのチラシなら捨てたよ?紙ごみにあるよ?」
「なんで捨てるんだよ」
「紙ごみだからだよ。なに?って聞いたら答えてよ。わからないでしょ」
「あーはいはい、うるさいな」
「うるさいな、じゃないよ。聞いたら答えてっていってるの」
「俺はいまはてこさんの話を聞かなきゃいけないの?こんな状態でおまえのメンタルヘルスを求められるわけ?」
意志疎通の混乱を解消すべく協力してという話が妻のメンタルヘルスのため話を聞いてやるになってるのは何故なのか。