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俳句のことを語る

毛糸玉追ひ猫のゆく去年今年

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俳句のことを語る

初春や故郷の月煌々と

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俳句のことを語る

新年に去年引きずる水っ洟

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俳句のことを語る

冬日差すレトリーバーの眠るごと

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俳句のことを語る

極月や足指の爪遠くなる

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俳句のことを語る

笹鳴きて暗闇温き羅漢堂

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俳句のことを語る

爪先の触れてより二人の炬燵

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俳句のことを語る

冬の灯をカリフラワーのポタージュに

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紅葉鳥一人にあまる広庇

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寄り来る鵠の頸の太きかな

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俳句のことを語る

箱軽し聖樹棚より降り来る

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靴紐も旅荷も解かぬ聖夜かな

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雪蛍沈菜の甕の大きなる

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人影の絶えて落葉の香りたつ

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大雪や人の匂ひの長廊下

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イチョウ踏むその音を何にたとうべき

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落葉みな掃かれ点字ブロックの黄

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枯蔦の形にピザ屋閉店す

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凩の夜を浚ひてゆきにけり

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煤逃げの猫追い回すルンバかな