もう1つ気付かされたことは、私がどれほど儀式を嫌っているかということだった。なぜとくに感染症にかかりやすい状態で生まれた子を生後1カ月でお宮参りに連れて行かなければならないのか、またなぜ妻の実家は私の子のために武者の兜を贈ってくるのか、全く理解できなかった。それでも儀式は自分のためではなく周囲のために実施または参加するものだと自分に言い聞かせて、どちらでもよいと言っている私の両親にお宮参りへの参加を依頼した。とはいえやはりどうしても私は近年の政治勢力としての神社本庁に全く組みしたくないので、妻の両親を説得して神社ではなく寺へ行く…[全文を見る]
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通勤電車の中で考えるのことを語る
通勤電車の中で考えるのことを語る
2月に子が生まれてたくさんのことに気付かされた。
1つは、過去の経験に基づいて未来を期待または心配する能力は、とても早い段階で現れる場合があること。私の子は一度おしっこのせいで体が冷えてしゃっくりが止まらなくなった。すると次からはほんの少しおしっこをしただけですぐに泣き出すようになった。そして私がおむつを取り替えるために声をかけながら近づいただけで、まだ取り替えていないのにもう泣き止んでしまうのだった。今ここにある問題そのものによって泣いているというよりはむしろ、現在に類似した過去の経験から未来の事態を予期して泣いているように見える。こうした、今ここにない未来に対する今ここにない過去の投影はある程度発達した知能の働きによるものだろうと私は考えていたが、実際にはこれは生後2週間以内に現れたので、もっと生理的なものなのかもしれない。
通勤電車の中で考えるのことを語る
キリスト者でない私がごくわずかな知識から想像する限りでは、中絶というテーマはカトリックにとって最大の難問のひとつに触れるだろう。カトリックが中絶を禁忌としていることは信者でない私たちのあいだでは驚きや怒りをもってよく語られるが、しかし当の信者は信心深いほどそれを語ることに慎重になるのではないか。実際、とあるイタリアのメディアにおける読者から神父への相談コーナーで、女性が望まない性交によって妊娠した場合にも中絶は肯定されないのかと読者が問うたとき、神父は答えることをぎりぎりまで引き延ばしているようだった。
なぜか。神父がその理由を…[全文を見る]
着こなしのことを語る
ラグジュアリーブランドの翻訳の仕事をしています。
全身ユニクロで。
稼ぎがよくないんです。
でも驚くことじゃありません。
同じように、ユニクロのために働きながらユニクロを着れない人が世界にはきっといます。
GWのことを語る
それにしても新天皇即位につき10日間の連続休日だなんて、われわれの国はまったく前近代的にもほどがあるよ!
日本オフィスが10日間連続で案件に対応できない理由をほかの国のオフィスにいる人たちに英語で説明していると、なおさらそう思うよ。
“Our office will be closed during upcoming ten days, from 27th April to 6th May, due to the coronation of our new emperor.”
多数の国のオフィスで同時進行しているいくつものプロジェクトを日本オフィスだけ10日間も遅延させる理由が “the coronation of our new emperor” だよ! 信じられる? What an anachronism! ほかのオフィスにいるプロジェクトマネージャーたちは文化的多様性を尊重しているから表立って文句を言うことはないけれど、私はこの10日間の後に死ぬほど頑張って遅れを取り戻さなければならないのかと思うと今からすでに「五月病」に悩まされているよ……
フェミニズムのことを語る
https://wan.or.jp/article/show/8334
メッセージの内容が素晴らしいだけではない。
この祝辞は有効な面接試験の課題にもなる。今年入学した女子学生は、同じく今年入学した男子学生と話すとき、祝辞の感想を聞いてみればよい。それも先に、あたかも自分は否定的な印象を抱いたかのように振舞っておいたうえで。相手がそれに留保なく同調したら言うまでもなくアウト。相手が「きみは分かっていない、フェミニズムの重要さを」と言って肯定的な意見を説き始めたらパターナリズムについて本当は何も分かっていないのでアウト。相手が「自分は肯定的な印象を抱いたんだけど、きみはどうして否定的な印象を抱いたの?」と尋ねてきたときは、相手ともう少し話をする価値があるかもしれない。
ほかの使い方も考えられる。いろんな意味で女子学生を守る力を持つ祝辞。こういう言葉を武器の代わりに配ることが、知識人の本来の役割ではなかったか。
今日もおつかれさま!のことを語る
クライアント様が緊急で対応してくれファイルは今日送るから詐欺を数日間繰り返しあそばされたまま週末へたどり着いたのでいったん対応要員を解放したところ、今朝未明にどかっとお送りくださりあそばされやがられましたので休日出勤しておりました。経営幹部から最重要案件に指定されているのでぶっちぎりたくてもぶっちぎれない。
音楽のことを語る
9年前、東京・千駄木の古書ほうろうへ行ったとき、店先でかかっていた音楽に耳を奪われた。
テクニックではない。いい音楽をしたくてしかたがないという内なる疼きからくる前のめりの姿勢に、みずみずしさを感じた。店主の宮地さんに尋ねたところ、自分もこのジャズピアニストのことをつい最近知って、おもしろいので彼の音楽を店先でかけているのだ、とのことだった。
福居良。彼は高校を中退してアコーディオン奏者になり、父親が弾く津軽三味線の伴奏を務めていたが、都市化していく 60 年代末の札幌で流しの仕事を続けられなくなっていくなかで、あるとき「ジャズピアノ…[全文を見る]
新しい元号のことを語る
>> id:sognante
それはさておき、「令和」は素直に読むと「美しい国、日本」という意味。
「令」は、漢字二字の単語で二字目にあるときは「おきて」「上から下への言いつけ」を意味するが(法令、軍令、命令、指令など)、「令和」のように一字目にあるときは「美しい」「清らかな」「よい」を意味する(令月、令室、令嬢、令名、令聞、令色など)。
「和」は、中国から見た東の辺境または蛮族「倭」と同じ音に、よい意味の字を当て直した呼称。
要するに、安倍晋三が2006年総裁選から使ってきたスローガンが、新しい元号になったというわけだよ。このたびは本当にお…[全文を見る]
その報告はしなくていいですのことを語る
外注先がどうやら元はてなハイカーさん(エクソダス後にまだこちらへおいでになっていない某チェコの人)のようなのだけれども、確認することなく黙々と発注メールと納品確認メールを交互に送る日々。しかし論文の著者名と一致するのでご本人であるのは間違いなさそう。
この重要クライアントの案件は今ほんと予想もつかないほど怒涛のように押し寄せてて、自分が全部見てる時間はないんで、テストを突破した方だけにお願いしてるわけなんですけど、案件が案件だけに、ちゃんとできる方はそもそもマジで少ないんで、超頼りにしてます、ありがとうございます。大人の事情で直接言えないんですけど、今ならたぶん通るのでどうかレートの値上げ要求してください。届けこの思い
昭和から平成に切り替わった時のこと教えてのことを語る
6歳。ジシュクという言葉を覚えた。漢字で書けるようになったのは、もっと後のことだ。
意味不明言葉群のことを語る
>> @dai6tenmaoo
本人がすでに……
新しい元号のことを語る
新元号「令和」からは「お達しの下にまとまれ」という呼びかけが聞こえる。憲法改正の意志も暗示されているようだ。
令:おきて。とくに天子、役所など上位から下位へのお告げ、お達し、言いつけ。勅令、軍令、律令、法令、命令など。
和:まるくおさまること。または日本。古代中国から見た辺境「倭」と同音に、よい漢字を当て直した呼称。
想像で語る平成の次の元号のことを語る
倍安
自分(id:sognante)のことを語る
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