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日記のことを語る

一昨日、昼休みに子を近所の公園へ連れて行ったところ、六~七歳くらいの女の子が子に興味をもって積極的に関わってきてくれたのだが、しかしとても個性的なわが子はやはり一人の世界に入っていてほとんど反応しなかった。
そう、子を見てきた私は(やはりそうか)と思ったが、女の子は期待の反応を得られず少し不思議がっていたので、私は「二歳になったばかりでご挨拶が上手じゃないんだ、ごめんね」と言わなければならなかった。
そして私は気づいた。このような弁明を使えなくなるときがやがて来るのだが、そのときもなお子は他の子に反応できないかもしれない。今はま…[全文を見る]

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日記のことを語る

アストラゼネカのワクチンが南ア変異株に対して持つ効果は限定的であるという報道を聞いて以来、ワクチン開発・接種速度と変異株の出現速度を比べると、人類社会がワクチンを通じて新型コロナの重症患者や入院者数を減らすことはあっても集団免疫を獲得することはないのではという思いが強くなった。

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日記のことを語る

「コップに水が半分入っていて、『もう半分しかない』ではなく『まだ半分ある』と考えれば幸せになれる」と人は言う。
だが本当に考えるべきことは、世界には水がじゃぶじゃぶ出る水道を使える者が確かにいるのに、なぜそのコップの水は注ぎ足すことが困難であり、しかも幾人もで分け合わねばならないのかということだ。
解釈の問題にすり替えることによって、生き延びるために必要な水という共通の資源をめぐる圧倒的な不平等から目を逸らさせる詐術を見逃してはならない。世界規模の構図をつかみ取った上で目の前の事実に迫りながら問いを立てること。それがリアリズムだ。

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音楽のことを語る

この即興演奏は事前にテーマ、コード、曲調などについて打ち合わせていないんだって。信じられる? 
至るところでゾクゾクする。20世紀前半のヴァイオリンとピアノのための傑作を思わせる非常に美しい刹那の連続もあれば、手に汗握るスリリングな展開もある。
特にすごいのは2分50秒から。凪の静止状態に入ったVn。同59秒からPfが雰囲気を保ちながら刺激となるモチーフを提示。Vnがそれに基づいて民謡風テーマを紡ぎ出し、PFが応答してダイナミックな展開に。これ全部即興。

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日記のことを語る

まずは「お疲れ様」という言葉を安倍総理に向けるべきだという人がいる。私はしかし、この言葉をまず妻と自分自身に、また政治に苦しい気持ちを抱いてきたすべての人々に向けたい。経済的弱者や少数者が踏みにじられ続けた、本当に厳しい八年間だった。そしてそれはあいにくこれで終わりではない。

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日記のことを語る

https://note.com/yoshizawa81/n/n1775b2a98f6b#B8s9P
「フェミニスト」を「表現の自由戦士」に対置した時点で議論は最初から論理的に破綻しているのでは? 「フェミニスト」は「表現規制戦士」ではないし、「表現の自由戦士」はすべからく「アンチ・フェミニスト」であるわけでもない。
「表現の自由戦士」が自らを「アンチ・フェミニスト」と規定し、表現の自由よりはむしろ性的表現市場の自由を擁護しながら、不当な男女間格差の是正に消極的な姿勢を取り続けている限り、不当な方法で維持される男性の購買力の高さにより市場における競争優位性を確保するために行動しているように見える。

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現政権のことを語る

現政権は自己責任というよりはむしろ家計負担または世帯責任を求めている。

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音楽のことを語る

すっごくいいよ。だまされたと思ってしばらく聞いてみてよ。

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日記のことを語る

2020/7/4

このツイートは最初から最後まで、最悪の冷笑の見本。いかにも札束で頬を叩いてくるやつが言いそうなことを、そのまま言っている。
「絶対モラハラしない年収300万の夫ともっとモラハラする年収1億の夫、あなたの落とした夫はどちらですか?」というのは答えるべきでない問い。「もっとモラハラする年収1億の夫」と答えると「やはり金か。では夫のモラハラに耐えろ」と言われ、「絶対モラハラしない年収300万の夫」と答えると「殊勝だ。では貧乏に耐えろ」と言われるからだ。いずれも搾取する男性が高みから言うことだ。
そのように、あたか…[全文を見る]

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習い事のことを語る

Twitterで「なんで子供の頃にピアノを習ってた人の多くが、その後、弾くのをやめちゃうんだろうね」というツイートがたくさん「いいね」をもらっていた。
私の場合は、単純に収入の問題でピアノを置ける家に住めず、ピアノを練習する時間的余裕もないだけだ。
(東京藝大声楽科卒)

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日記のことを語る

こういう日記もあった。

2019/2/7
忙しい。妻の出産を待ちながら仕事を続けている。そんななかメモ帳に私の字で「はい、まぶたを下から閉じて〜、鳩のポーズ!」と書いてあるのを見つけた。当時の私は未来の私にどうしてほしかったのか。そういえば、これは妻の発言だった。そうか、妻がいかに素晴らしい人か子に教えてあげたかったのか。

2019/2/12
忙しい日々の合間に、自問するばかりだ。分娩室にて、一体どんなタイミングでシュコーシュコー言いながら “I’m your father...” とつぶやけば、最大のウケが取れるだろうか? ベイビーがほんぎゃーほんぎゃーと泣き出した…[全文を見る]

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日記のことを語る

2020/6/25
やっと見つけた。この形式だ。この形式だけが、かろうじてまだ詩人であろうとする私に残されている。

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日記のことを語る

1945/8/15
彼らは謝ることもできたし、謝らずにいることもできた。
彼らは謝るならば正しさに関わらず好きな理由を選ぶことができ、その後はまた謝るきっかけになったことを含めてすべてを今までどおりに続けることができた。彼らはいかなる責任も取ることなく自らの責任を痛感し、一切を説明することなくこれからも丁寧に説明を続けていくことができた。
彼らはまた謝らないならばひたすらに他の者によって決定されたことに同意することができ、そのことそのものをずっと謝らずにいることもできた。
彼らはむしろ、謝らせることさえできた。彼らは彼らの代わりに、彼らがかつぎあげてきた者に耐え難きを耐えさせ、忍び難きを忍ばせることができ、しかもついにはその者に彼らの責任を取らせることもなくその後何十年も生きながらえさせることまでできたのだった。

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日記のことを語る

2016/10/19

このごろ、政治や社会について憂う思いはどんどん増えていくにもかかわらず、語る気力はどんどん減っていく。何しろ語ってもむだだという気になってしまう。それはいまの政治状況のせいだ。議会で多数を占めさえすれば、何を言い、何をやってもいいという空気が蔓延している。
中谷元防衛相いわく「手榴弾も核兵器も武器ではなく弾薬である」
稲田朋美現防衛相いわく「南スーダンで市民数百人と中国軍兵士が殺害された事件は戦闘行為ではなく衝突である」
高市早苗総務相いわく「白紙領収証は法的に問題ない」
安倍晋三首相いわく「自民党は結党以来強行採決を…[全文を見る]

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いいかい坊やのことを語る

AIの破壊的進歩を強調する傾向は極めて幼稚で、手に入ったばかりのおもちゃを興奮して見せてくるようなところがある。しかし、いいかい坊や、それは君のおもちゃにはならない。君には想像もできないほどたくさんお金を持っている人びとが、お金をもっと集める目的で君をおもちゃにするか、もっと悪ければ奴隷にするために使うのだよ。

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翻訳のことを語る

2010年代なかばに実用化されたニューラル機械翻訳(NMT)は、それ以前の統計ベースの機械翻訳(SMT)に比べて、とくに英日翻訳では、確かに流暢さが飛躍的に向上しているが、そのぶん英文をきちんと読まなければ和文の誤りに気づきにくくなっている。
実際、以前とある新聞が大坂なおみ選手の発言をまったく逆の意味に和訳して報道したことで問題になったとき、私が試しに大坂選手のもとの発言(英文)をGoogle翻訳にかけてみたところ、その誤訳にかなり近い結果が得られた。おそらく英語に自信がない記者が記者会見場からいち早く記事を出そうとして、人間の翻訳者に依頼せ…[全文を見る]

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翻訳のことを語る

仕事で翻訳対象にsocial distancingという用語が登場したらクライアントに指示されていない限り「ソーシャルディスタンシング」とせず「一定の対人距離の確保」「人と一定の距離を取る」などとするようにしている。確かにこのsocialは、同一世帯で生活を共にしているのではない他者との関係性を含意しているのかもしれないので、明示的に訳語に反映したくなる気持ちも理解はできる。でも「社会的距離の確保」とすると、逆にまるで従来の対人距離は「社会的距離」ではなかったかまたは確保されていなかったかのようであり、いわば今回はじめて人と人の間に社会が生まれたかの…[全文を見る]

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日記のことを語る

2020/6/22
米国系企業ではBLM運動を受けて、白人の経営幹部が、6月19日(奴隷解放記念日)を祝うメッセージや人種差別への抗議を支持する宣言を、米国拠点ばかりでなく世界中の現地法人にも送ったり、社内の人種差別と是正策について話し合うため社員なら誰でも参加できるオンライン会議を設けたりしている。最近そういうものをいくつも訳したし、私の勤務先も例外ではない。
たとえ真の目的が人権尊重というよりむしろ従業員満足度の低下防止や企業のブランド評価の維持にあったとしても、それでも何かが変わるはずだ、変わってほしい、変われ、という予感と期待と願望が湧…[全文を見る]

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COVID-19のことを語る

https://iss.it/primo-piano/-/asset_publisher/o4oGR9qmvUz9/content/id/5422725
イタリア高等衛生研究所(ISS)による下水調査 - SARS-CoV-2は2019年12月にはすでにミラノおよびトリノに存在していた

(2020年6月18日ISS発表) 2019年12月のミラノおよびトリノの下水の中に、SARS-CoV-2ウイルスの痕跡がすでにあった。この事実は、高等衛生研究所が現在論文公表の準備を進めている調査において、イタリアで新型コロナウイルス感染症が確認されるよりも前に収集された下水の解析を通じて、明らかになった。イタリア北部の都市中心部にある下水処理施設で採取されたサンプ…[全文を見る]

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いいかい坊やのことを語る

いいかい坊や、首相が「ルイ14世」を「ルイ16世」と聞き間違えたのは、無意識に自分が裁かれる恐怖を抱いているからだよ。この恐怖は非常に強く持続しており、彼が定年延長を違法に閣議決定して検察への影響力を拡大しようとしたときも、また三権分立が問題にされている中で彼が気色ばんで「自分は民主的に選ばれた」とズレた反論をしたときも、常に彼の意識を捉えて離さなかったのだよ。坊やも、無意識に突き動かされて女性の先生や恋人を「お母さん」と呼んだりしないように気をつけようね。