お話しするにはログインしてください。

|

Tips:行頭を - で始めると箇条書きに、+ で始めると序数付きの箇条書きになる。
id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

ヤバヤバのヤバ

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

この本コンセプトが最高では
干し大根つくる櫓とか牡蠣養殖用の海に建つ構築物とか、農業漁業で作られる設備の本……

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

保立道久『歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇』岩波新書2012

3.11の記憶生々しい年に上梓された、地震・津波・温暖化による飢饉と疫病にたいする歴史学者からの殴り込み。今までの研究テーマを放り捨てて、自然科学研究者に混じり9世紀の陸奥巨大地震の研究に邁進した筆者が描く、地獄のように天変地異続きの奈良平安。十二国記よろしく、このころの天皇は天変地異の原因は自分の不徳のせいだと考え、ある天皇は実際に譲位までし、ある天皇は自分が怨霊になることを恐れて自分の遺骨を砕いて山中に蒔き捨てろと言い残す。

この方の本、個人的には高校のときに…[全文を見る]

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

自分が実証史学畑のものばかり読んでいたせいか、思想史屋さんの視点に「それな」「それな」と納得&新鮮。綿密で明快な筆運びで好感触。めっちゃ面白い。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

これとこれは図書館で借りました。阿弖流為のほうは2013年の出版なので、これまた(一般書としては)最新の仕事。

阿弖流為と田村麻呂の関係はわりかしドライだったとか、阿弖流為の前半生は平和な時代だったとか、征夷をおわらせても国家の税収はふえなかったとか、目から鱗。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

3700円したのですが買いました。ちょっと用語がむつかしいうえ註が少ないので歯ごたえがありますが、女性史・ジェンダー史の最新の仕事を味わえます。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

ジュンパ・ラヒリ「低地」
http://www.shinchosha.co.jp/book/590110/

「こんな思いを洩らしたことは、あとにも先にもなかった。その声に情愛がこもっていた。切羽詰まっていた。」p45

英語圏の小説にはたまにありますが、このお話も会話文にカッコがつけられていません。それが正解! といえる不思議な文体です。魅了されています。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

池澤夏樹『パレオマニア』集英社、2004。
夏樹先生を仮託した「男」が、「古代的」なものを求めて、大英博物館の展示品を手がかりにヒースロー空港から各地を旅する、という本。
なのだが、だんだん読んでて夏樹先生に嫉妬してくる。くそう、エラい作家先生ってやつあ、こんだけ旅行する暇も金もあって、シェムリアップで石澤先生にも会えるし、英語しゃべれるし、シーカヤック乗れるし、「デヴァダーたん萌えー」って言ってても現代文明批評みたいな形にしちゃうしくそうくそう。みたいな。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
asin:4152090545
Ads by Amazon.co.jp

須賀しのぶがとうとうナチスドイツを書いた!
軍人と神父って、この人の主要モチーフの全てだなあ。
あの戦争のとき、カトリックが何をしていたか、というのは気にしたことがなかったので、目を開かされるような気持ちです。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
id:ckagami
いま読んでる本のことを語る

『インド建築案内』

asin:4887061412
Ads by Amazon.co.jp

やばいよこの本は。やばいよ。
このボリュームで3000円弱は安すぎる。
でもおれ買ったら乱丁本だった…年明けに換えてもらう…
 
映画『落下の王国』のロケ地はどこかなーと思いながらペラペラめくるとあっという間に時間が過ぎているという罠。「机上の旅行」にぴったり。
インド建築やべえ。
宮殿はレース細工のようだし、

「階段井戸」の造形は「びっくり」というほかない。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
asin:483151232X
Ads by Amazon.co.jp

これ読んでるといかに自分が「巫女」や「神社」や「神道」の実像に対して無知なのかがわかる。
そもそも虚像ばかりが流通してるんだよなあ。
まあ「実像」イコール「真実」でないのは当たり前として。
 
禰宜である女性(学習院学部→国学院修士→学習院博士)が書いた本。
岡田精司や義江明子等、(自分的)古代史おなじみの面々も被引用。

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
asin:4791764838
Ads by Amazon.co.jp

 
(;゚∀゚)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア ←今ここ

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る


珍しい乱丁(?)の仕方だ!

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
asin:4480061878
Ads by Amazon.co.jp

一言だけ!!
カルノミコは「妹」じゃない、兄だ!!
原典(日本古典文学大系とか)ぐらい確認しろ!! 

id:ckagami
いま読んでる本のことを語る
asin:4062583917
Ads by Amazon.co.jp

講談社選書メチエの西洋中世史関連の本はどうも読みにくいというイメージがあったのですが、これは良いですね。
 
文書が記憶の補助でしかなかった時代、口頭の「誓い」がいかなる役目をもったのか。
文語であるラテン語と聖職者の関わり、政治と俗人役人の問題など、中世史の大切な要素が含まれていて楽しい。
日本では古代口頭の命令こそが最も重要で(例:宣命体)、漢字の固有名詞は超適当(音さえあっていればよい)だったのが、中世では文書が重視されるようになる。そうした比較もできる。