「おにいさんだって若い頃はいろいろあったんでしょ」
「昔のこたぁ忘れてしまったよ」
「マジで?」
「うん」(幕)
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すぐ終わる昔話のことを語る
すぐ終わる昔話のことを語る
浦島太郎は漂流中に作ってもらった、あの美味しかった「ウミガメのスープ」をもう一度食べてみたくなりました。
すぐ終わる昔話のことを語る
「もーもたろさん、桃太郎さん、お腰に付けた吉備団子ー♪
ひとつだけ、ちょうだい。
じびだんご、ひとつだけちょうだい」
結局、犬は全部きびだんごをたべてしまいました。
船着場についてところで犬はまたぐずりだしました。
桃太郎は道端にあった骨をひろって犬にあげました。
「さあ、ひとつだけあげよう。ひとつだけのお骨、大事にするんだよ」
犬はきゃんきゃんと喜びました。
桃太郎はそれを見てにっこり笑って、何も言わずに船に乗って鬼ヶ島に行きました。
それから十年の年月が過ぎました。(すぐ終わってない)