/人間に翼が生えたときにありがちなこと

洋服の買い替えが一斉におこるので
アパレル関係の株が上がる。

女の子は好きな人の羽根をこっそり抜いておまじないに使う。

色ツヤ生え方など、またしても外見上の優劣付けや小競り合いが始まる

片側にしか翼がないとか（かたよくのー）、翼の片方だけ黒いとか、翼の色がグレーがかってるとか（だてんし）

そういうのにむやみに憧れる中学生が出てくる

毛づくろいの製品が売れる

ラジオ体操が新境地を迎える

修学旅行の時に「こいつ、もう羽根生えてんだぜー。」「生えてないよ！」「生えてんじゃん。見ーせーろーよー！」という事態。

鉄塔写真が撮りやすくなる。

リュックサック、売れなくなる。

ペットは当然「空飛び猫」

今度は尻尾が生えてくるのを待つ。

翼の根元専用痒み止めが発売される

関節技のバリエーションが増える

けど、羽根を持って振り回すのは反則

宇宙に行こうと試みる人が出てくる

「生まれてから初めて生えた羽毛で作る羽根枕！
　お子様の成長の記念に！」
などという商売が誕生する。

翼がなかった頃の人間の営みへの郷愁と想い出を込めた俳句・短歌が詠まれる。

電線の総地中化がやっと本格始動。

坂道を自転車で走り下り、マックススピードで羽根を広げて、「自転車ごと飛べるんだぜ」小学生続出

高層階に住んでるひともカーテンをちゃんと閉めるようになる。