桜木紫乃「ホテルローヤル」
各省の侘しさもだけど買って五年経つのに驚いた。
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桜木紫乃「ホテルローヤル」
各省の侘しさもだけど買って五年経つのに驚いた。
井上靖「愛」(角川文庫)
実家の本棚の雑多なコーナーにあった、本文100ページに満たない、三つの作品からなる短篇集。「結婚記念日」「石庭」「死と恋と波と」。
村上龍、伊藤穣一「個を見つめるダイアローグ」
10年前の本だけど、風化してないというか現代の日常をなぞる感じの対談本。伊藤穣一のことを村上龍が「ジョーイ」と呼ぶから「じょうい」と読むの!?と思ったけど日本語名はやはり「じょういち」でした。
「萩原朔太郎と室生犀星 出会い百年」(前橋学ブックレット)
去年の秋に富山に行った帰りに金沢で買ってた小冊子をようやく読む。
犀星の詩に感銘を受けて熱烈な恋文の様なファンレターのようなものを送った朔太郎と犀星は三日をおかない文通を続ける。前橋駅で初めて会った二人は互いに「イメージと違う」「カッコつけてる」みたいに第一印象は良くなかった/期待ハズレであったようだ。犀星は(気を使う性分らしいのに)無一文の状態で、一ヶ月近く前橋に逗留するがそれは萩原家が用立てて、まさかそんなに長逗留になるとは(多分)思ってなかったので(多分)萩原家としてもそろそろ帰らないかと思ったと思われる。それはそれとして、一生の友人となる。
後半は孫同士を迎えた対談。「文豪の娘は離婚する」「犀星は足フェチ」。
絲山秋子「不愉快な本の続編」(2011)
読まないうちに文庫になったので、ぱらぱらめくってみたら読みやすいのなんの。
短篇集「ニート」最終話の変態話「愛なんかいらねー」の主人公の続編。「不愉快な本」は直接的にはそれだけどなんかいろいろなものをさしていて解釈はいろいろありそう。「愛なんかいらねー」ではひどい変態だったけど変態はそのままそれを秘めているので元の話を読んで吐き気を催していたも軽快に読めるかなあ。富山近代美術館も出てきます!
さだまさし「かすていら 僕と親父の一番長い日」(小学館、2012年、かきおろし231ページ)
帯に自伝的実名小説とある。父と、父と自分や家族や仲間たちとのお話。
映画「長江」は父親が撮ろうと言い出して自分が借金したのだということははじめの方でさらっとだけ。
週刊ポストのインタビュー。(この記事当時読んでるな。)
私も特別ファンじゃないのに「ありがとぅ↑!」ってやりますねそういえば!!
あらためて萌え…(えっ)
吉永南央「その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ」
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあちゃんが主人公のコージー・ミステリー。
という紹介文とイラスト絵を見て加納朋子、大崎梢といったひとたちを連想するも甘くはないのでした。一作目と同じく。
「草は「とう」のところがぴょんと跳ねて高くなる、いつもの「ありが『とう』ございました」を威勢よく言った」
という設定は最初だけでてきた。あまり好ましく感じないイントネーションなので、言わない方が私は萌えます(えっ)。
法条遥 「リライト」
新幹線でさらっと読むべく、楽しそうな青春SFと思われたものを購入。小説の構造は分かりましたか理屈はまだ理解してません。誰か解説を!w(ウソ)
「しずまれしずまれい!」が印象的。