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俳句のことを語る

亡き蝶の斑のそよぐ天高し

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日めくりを読むごと田圃の赤蜻蛉

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玉音のような廃品回収車足早に

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夏から秋にかけて群れがどんどん大きくなり、存在感が増したころになって街に襲来、街路樹の実を食べ尽くすからじゃないかな。

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とりあえず気になった景色は俳句にでもしておこうってスタンスで、
「代田波打つスプリンクラーは椋の群」って最近よく見る景色を詠んでみたのだが、ムクドリなんで秋の季語やねん。
年中おるやんか。スズメは年中いるから季語ちがうんちごたんか…って思ったのだが、
まぁこのへんの季語とか決まるのはいろんな俳句を詠み/読みまくっている人々の場の空気感だそうなんで、
そんなもん知るかとロックな気分でいよう。どうせ中八だし。

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声ごとに巣に子雀の首左右

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ジャスミンの香り漂う枕元

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ばらの香に胸撫で下ろす五月かな

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早苗は空目。窓の田の色眩し。

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角帽の姿やいずこ新学期

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春寒やビルの谷間も人まばら

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二丁目に人影絶えて椿落つ

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休めども外出憚る黄金週間

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月朧暗いニュースに飽きて居り

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朧月体温三十六度五分

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物忌みに
見る人無きまま
花は散り

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春にちなんでということか、谷山浩子さんがかつて詠んだ「マロニーと見紛うばかりの春の雨」を紹介して、いい感じに楽しく脱力させていただきました。

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散る花を手向けと思へ喜劇王

つくづく、寂しいなあ…

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マスクして人みな無言四月馬鹿

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春寒やはかなくなりし喜劇王