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坂道部のことを語る

エロというのは人によって違うのかもしれないけど、エロというのは個人的には想像力をかき立てられるとことだと思っていて、その点【すべてが見通せそうで見通すことができない坂】というのは非常にポイント高いと思っております。隠されてるその向こうにあるものは何か、というのはパンツの下に隠れてるものは何か、というのに似て、同時にあくなき人間の探求心に通じるものがあるのではないかと(若干の嘘あり)

たとえば名前がよくわからないけど都営大江戸線の牛込神楽坂駅周辺のこのS字の坂。この先になにがあるのか、というのが興味をそそるのです。

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日暮里富士見坂

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六本木鳥居坂

坂の下からは坂の上の向こうが見えそうで見えなくて、なんとなくそそられます

坂の上から坂下方向。思ったより高低差あります

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常滑市土管坂

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文京区・汐見坂もしくは解剖坂

解剖坂というのは、医科大そばだから

坂の上には、漱石の住んでいた家のあとがあります。
同じところに鴎外も住んでたんすが、戦前の文豪ってなぜか坂のそばに住んでる確率が高くて、不思議っす。

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相ノ坂(目黒)

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三田綱坂 坂の下から

←三井倶楽部 イタリア大使館→

←イタリア大使館 三井倶楽部→
綱町三井倶楽部のタイルの塀が印象的。 

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↑麻布我善坊坂(現在再開発工事中)
↓麻布三年坂

地名は港区麻布台になるんすが、ここらへんほんと台地ってのが体感できます

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小日向切支丹坂

禁教下で、キリスト教徒を幽閉するために作った屋敷がそばにあるので「切支丹坂」という名前が付きました。遠藤周作の「沈黙」にでてくる元司教さんが晩年を過ごした、といわれるところ。

坂の下は丸ノ内線の茗荷谷の車庫になってて、トンネルです

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目白台ののぞき坂

下から見てるとたいしたことなさそうなんすが

降りてくる車はたいていのそりのそり、と。

上から見るとこんな眺めで、なんとなく「のぞき坂」ってのがわかるような。

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目白台の幽霊坂(霊感がないのでほんとに幽霊がいるかどうかはわからず)

ちなみにのぼりきったところには、和敬塾っていう、男子だけの寮があります。ノルウェイの森でワタナベくんがいたところのモデルらしい。

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六本木道源寺坂

(この、みえそうでみえない、ってのが、やはりそそられるんだよなあ)

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本郷台地を根津にくだる異人坂。

すべてを見通せず、微妙にくねってるところが、なんとなくそそられます(なんでそそられるのかはわかんないけど)

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本郷新坂↑
釧路から出てきた石川啄木が金田一京助の援助を受けて小説を書いてたのがこの坂の上のほうにある下宿屋さんです。で、石川啄木っていうと短歌のほうになっちまうのですが、東京時代の石川啄木は小説の評価が芳しくなかったのはご存じのとおりです。啄木がいた下宿屋さんの前には【東海の小島の磯の白砂に我泣きぬれて蟹とたわむる】の歌碑があるんすが、その歌がここで詠まれたものだとするならば、それはそれですごい想像力なんすけど、たぶん泣きぬれてたのは啄木なのかもしれません。

こちらはブラタモリのなかにも出てきた菊坂。
はたから見ると、普通の商店街にしか見えませんが、樋口一葉が通った質屋なんてのがあったりします。

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本郷曙坂↑上から↓下から

すべてを見通せない本郷石坂

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千代田区の神田駿河台から猿楽町にむかう男坂

そのすぐそばに

女坂ってのがあるんすけど、ここはすべてがみえそうでみえません
でもって、坂で見えないところには落書きがあったり。
ちなみにけっこう急です。女坂のほうが82段、男坂が73段。

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↑本郷台地って結構高さがあるなあってなことが実感できる湯島・実盛坂↓

けっこう急坂です。

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↑立爪坂

立爪坂のそばにある、名前のわからない坂
(妻恋坂と蔵前橋通を結ぶ坂)

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先がすべて見通せないっていうか、すべてが露になってない、一部がちょっとかくれてるところが、個人的にはなんかこう、微妙に惹かれますです。

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【胸突坂】

台地を登ります。

目白台から早稲田方向のながめ