音楽室の壁に貼られたハイドンの肖像画。
似たような作曲家の肖像画がたくさん並べて貼られていた中で、なぜかハイドンのものだけがびっしりとカビていた。
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子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
子供の頃、やたらと怖かったもののことを語る
ススキの穂の開いたものやたんぽぽの綿毛。
ススキやたんぽぽの綿毛が耳に入ると聞こえなくなるよ!と親に脅されていたので、そういうものが飛んでいるところを通る時はびくびくしていた。
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ヘチマやカボチャの蔓。
あの先端のくるんくるん巻いた部分がなぜか無性に恐ろしかった。
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小学校の通学路に落ちていた謎の骨。
何故か特定のエリアによく落ちていて、そのあたりを通過するときには、自然発生的に決められたおまじないをしないと呪われるといわれていた。
あとになって、生ゴミに混じっていた豚骨や鶏ガラをカラスか何かが散らかしたものだったことがわかるのだが、小学生の間ではヒトの骨ということになっていた。
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小学校の下校時間に流れるクラシック。
冬場は薄暗くなってから聞こえてくるのでますます怖かった。
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小学校の音楽室の、色あせた上に黴びてまだらになった作曲家の肖像画。
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フランス人形。
人形が出てくる怖い怖いテレビドラマを見て、トラウマになった。
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ケムシ用の殺虫剤のスプレー。
缶表面に殲滅対象物の写真が大きく印刷されていたため、必要なときでもさわることができなかった。
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花びらが全部落ちて、茎の先におしべとめしべだけがついた状態になったチューリップ。
なんだか未知の生物っぽい。
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駅の電光掲示板の、表示が切り替わる瞬間。
その瞬間を直視したら石化する!といわんばかりに逃げまどっていた。
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ポプラ社から出ていた少年探偵団シリーズの本の表紙の絵。
似たような雰囲気なのに、怪盗ルパンシリーズの方はあまり怖いとは思わなかった。
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東京モード学園のCM。
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シーズンオフの、藻が湧いてでろんでろんになったプール。
いまでも何かいそうな気がしてしまう。
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とけいそうの花。
なんだか他の星の生物っぽかった。
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マンホールのフタに開いた小穴。
中に何か住んでいて、その穴からずっと覗いている気がした。
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家の壁に自分で描いたラクガキ。
夜になって電気を消すと全然違う何かに見えた。
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サーカスの、かご状の玉の中をバイクでぐるぐる回る出し物。
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田舎の家にあった、トタン板で蓋をした古井戸。
「絶対に開けてはダメ」と厳しく言われていた。
いま思えば転落の危険があったからなのだろうが、その頃はなにか得体の知れないものがひそんでいるからだと思っていた。