/悪妻日記

夫の留守中に着々と鍋を消費する。

夫が楽しみにしている秘蔵のクッキーを食べ、「これ、すごく美味しいね！」と天使の笑顔で報告

ホラーが苦手な夫に面白いよと「エスター」をすすめ、自分は風呂に入る。

夫が寝たあとで夕飯の2倍ぐらいの夜食を4倍ぐらい美味しく作り、10倍ぐらい手際よく調理し、5倍の速さで食べる。

「明日の朝食にいただきましょうね」と言った料理を夜食として食べてしまう

夫が帰ってきたのを確認し、部屋の明かりを煌々とつけたまま椅子の下に隠れる

夫に笑顔で熱いお茶をすすめ、夫が口をつけたのを確認してWilkinsonジンジャーエールを瓶で一気飲み

夫がバレンタインにもらってきたルマンドを無断で食べる

ご飯が冷めないうちに弁当に蓋をする。

平日の昼食と夜食に晩ご飯より美味しいものを作り、黙って食べる。

「アンコール！アンコール！」とアフレコを入れながら弁当に昨日と同じおかずを詰める。

夫が欲しがる一本1890円のセール品ワインを買い渋り、夫の不在時に250ml250円の豆乳を買ってひとりで飲む。

夫におかずの作り方を書いたメールを出し、一蘭で一人ラーメンを食べる。

深夜Gが出たと夫を起こし、別室に避難してハイク。

夕飯をたこ焼きで済ませようとする。

夫に「図書館にリクエストしろ」と言って自分は分厚くて高価な本を買う。

極寒のフローリング仕様のリビングに追い出した夫にそっと羽根布団を追加して畳とオイルヒーター仕様の寝室に戻ってくる。

美味しくないなと思った期限切れの非常食を夫の夕飯に出す。

出来の悪い手作り品を夫用にする。

不味くて食べきれなかった手料理を夫に出す。