P氏と一緒に選んだ最初の車、ローバー114のケネス君。
ブリティッシュグリーンでおしゃれな内装の彼は暑さに弱い子で、夏の日に都内を走っていただけでオーバーヒートしてぴーぴー言ったり箱根のターンパイクを降り終わったとたんに水蒸気を吹いて動かなくなったり、最後はこの一件を起こして修理から戻ってきたところで売ることにした。
後で調べると伝説的に癖のある車だったみたいで、車のメンテのことなんてなにも知らないわれわれには難易度が高すぎたらしい。
でも上記の一件はP氏とわたしのあいだでは「最後の力を振り絞って踏切を超えてくれた」美談として語り継がれていて、今でもふと懐かしまれていたりする。
「あの子はどこに売られていったのかな」
「暑さに弱いからロシアとかだといいんだけどね」
「マレーシアとかだったらたいへんだよね」
「元気だといいな」
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手放した車の思い出を語るのことを語る