3ぼたん
きみの手で朝に夕に触れられるぼたんでさえも持つ特権
(今回の新刊あわせで二次創作的に詠んでみた)
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3ぼたん
きみの手で朝に夕に触れられるぼたんでさえも持つ特権
(今回の新刊あわせで二次創作的に詠んでみた)
2あま
断ち切った雨を見ている砂漠ではあまやどりってたぶんできない
1草
ご機嫌をうかがうように傘を差す仕草がすきだ雨よ降れ
丸腰でいばらを抜けてゆく鳥の剣のごとき線に射らるる
ツアーバス源氏憎しと語られて男の貌をまじまじ眺むる
船窓にみるみる近づく水天宮は
母を迎える幼子に似て
海峡の風に消されておはようも聞こえぬままに朝のコーヒー
花街の跡に花屋がひとつ在りあとは朝顔方喰野芥子
独り来し水天宮の石段は水底へつづくこともなげに
閑としたまひるの裏道タキシードきめこむ鶺鴒(とり)のあとを追いゆく
あかうまに突き立てられしサーベルもなけなしの櫻(はな)咲かせをりしか
最終形です
中濃と間違えとんかつソース買ふ
気付く刻(とき)にもいろいろあるよね
ごめん、ふざけたw
あかうまに突き立てられしサーベルもなけなしの花や在りしか
かな で結ぶのがあんまし好きちゃうので どうかな(しつこい)
あかうまに突き立てられしサーベルが持つなけなしの櫻花かな
に が重なってしまったので が に変えよう
あかうまに突き立てられしサーベルに咲くなけなしの櫻花かな
まだ染まぬちいさきもみじ葉ぬれ落ちて
赤間の褥にふり積もりたり
テーマ詠み:冬休み
兄の手が廻したコマのうつくしさ「独楽」と当てらる字のいたましさ
ふかふかと苔むす社で縁結ぶ神主さんはキューピーに似て
忘れてもいいことばかり覚えてる「会いましょう」って言われて気付く
まだ肉の薄いゆびでする指切りはきしきし軋む音がしていた