いざ発てよ 菜花にすがりて凪ぐを待つ 蝶のおさなさ 陽のあたたかさ
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短歌のことを語る
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磐石が哀しくもあり春風に浮き沈みするちょうちょちょうちょ
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どうもありがとうございます^^
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あのころは大きければよかったの ぞうさんぞうさん あっち向いてホイ
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埋まらない胸のポケット手にあまる花を摘んでも本を積んでも
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残された本の谷間に耳伏せばことりことりときみの胸啼く
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縫い閉じたはずのやさしき胸と胸 どこかで裂ける音がした夜
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まどろみを破るひばりは電子音イミテーションの意味をおしえて
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空高く泣くも嘆くもうつくしきコロラチュラのころがるを聴け
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近づきてなおまだ遠いやわらかな春を呼びたし口笛を吹く
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渡せどもまだ明けやらぬ河をゆく故はなくとも人は在りけり
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「好き」といふかわりに「猫」といふをんな黒のとくりの背のあたたかき
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月だけが壁を越えゆく地にありて闇にも届けよ春の樹のこえ
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六畳のあかりはなにを照らしたる人のうちにぞ光ありけり
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水ぬるむ蛇口の向こうに野菜カゴたまねぎたちがキスをしている
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過ちは天気予報のせいにしてマシュマロから落つ針に刺さるる
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「あ」と書いて「い」と書いたあと続けてよ石を並べてもハートにはなる
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手を伸ばす梢に寒の戻りたる戻らぬ人の春をぞおもふ
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寒月は何処に往かむかるがるとひと夜で梢を走り抜けたり
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飽き飽きて遠き山見る鳥を見るあなたの指におびき出される