/街角

　
[おやすみ]

雨子さんの写真と同じ酒屋さん撮ってた。

ふだん客が入っているのを見たことがないため、政府の仕事をしているのではないかと思われる路地裏の店舗に入っていく婦人を見た。
外から目で追う。いつもならカウンターの中に立ち、手を後ろで組んで部屋の角上方に据え付けられた厚型テレビを眺めている店主の姿はない。婦人がショウケースを眺めること5秒、店の奥から店主が現れた。ひとことふたこと交わす。その間5秒もあっただろうか、婦人はすぐに店を出て、店主は見送りもせず奥に引っ込んだ。何らかの符牒がやりとりされたのだろうか。

蔵の街栃木の、文化財指定されているのかされていないのかよくわからないけど立派なおうち。

お口の恋人ロッテ。

[いつかの近い街角]（京都2015.6）