出先からスタコメで種明かししましたが、帰ってからも意外とスターが伸びているので、返信でもう少し詳しく書いてみます。

タンクローリーの「イエローカード」とは。

陸路で危険物を運ぶ時の、緊急時の危険性と安全対策の要約が書かれたカードで、名前の通り黄色い書式が制定されています。

『イエローカードについて：日化協では化学物質や高圧ガス輸送時の万一の事故に備え、ローリーの運転手や消防・警察などの関係者が取るべき処置を書いた緊急連絡カードの活用を推進しています。』（日本化学工業協会）

本来、危険性や安全対策の伝達には、法令とJISで「製品安全データシート」という文書を使うことが決められていて、運転手も携行することになっています。しかし、これは長い上、化学・防災・環境のプロ向けの文書なので、災害時に、運転手・一般の警察官等、ノンプロの関係者が一刻を争っている時にはなかなか役に立ちません。（例：ENEOSのレギュラーガソリンのデータシートpdf。さくっと読んで理解できたらプロです。）

イエローカードは、データシートから防災部分だけを要約したようなもので、ノンプロの関係者が漏出等の事故現場で判断・行動しなくてはいけない時の助けになります。