日曜美術館 20時からの再放送分視聴:ベラスケス
描かれた肖像画の、その 対象に対する ベラスケスの視点が、
構図や演出に表れている。 時代や状況によって 差別されてしまうことも
あったと考えられる対象への、真摯で敬意ある視点。
それは、彼本人の出自(=これまで伝えられてきたような下級貴族出身
ではなく平民の出身、かつコンベルソの家系)にも起因するであろう という解釈であった今回。
宮廷画家としては異例の、宮廷に仕える者として最高位の官位も
与えられ、重要な役割を果たしていたベラスケス。
その多忙さゆえの 過労が死因だった、とまで言われる彼は、
どちらかと言えば 寡作であったし、 宮廷画家であるため、
注文通りのものを描かねばならない縛りも あったであろうと思う。
ゆえに、”画家の中の画家” とまで呼ばれた腕前ながら、
その 画家人生を、画業を、 思いのままに全うしたとは言い難い、
というイメージが強い。
宮廷の激務がなければ、もっと数多くの 傑作が残されたのではないか、と。
そのせいか、ベラスケスの 画家としての人生の話を聞くと、いつも悲しくなる。
あんとわのことを語る
