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自分(id:gustav5)のことを語る

[人生に文学が必要か]
人生に文学が必要かっていったらわからないなあ。受験の時うちにクーラーがなくて図書館でよく勉強してて、辻井喬のけもの道は暗いって短編があって毎日閉館前に一編づつ息抜きにちょこっとずつ読んでいてそれを楽しみにしていて、そういうふうに本とは最初付き合ってきたし、いまでもあんまりかわらない。必要かって云われるとどうだろー、という気がする。無くてもいいかもしれない。
開高さんにであって
「白か黒か。右か左か。有か無か。あれかこれか。どちらか一つを選べ。選ばなければ殺す。しかも沈黙していることはならぬといわれて、どちらも選びたくなかった場合、どういって切りぬけたらよいかという問題である」
っていう設問にであって、老舎が革命以降の文学者の暮らしぶりに対して尋ねた返答として中国の地方の料理のことについて三時間にわたって微細かつ生彩をきわめて語りだした話をし、それにしびれた友人の話が続くのだけど、設問に関してはいまだに私は解けていないものの、物語に没頭することでその説題は逃れられるのではないかという気がしないでもないけど、おそらく銃殺されちまうかもしれない。結果殺されるなら、文学なんてなくてもいいじゃんみたいな。生きてくうえではないよりあったほうがいいけど。夜道の電燈みたいなもので。
人生に文学を!なんておおそれた新聞広告(毎日)を見てなんとなくそんなことを思ってたら地震に遭遇したでござるよ。今朝。文学の神様が怒ったか(いるのかよそんなもの)。