1930年代までに、なんていえばいいのか人間の性質とか能力っていうのはうまれながらにして決まってて、っていう決定論があって、そこらへんのアプローチが「科学的」という名称をまとってしまうのです。でもって、民族とは何か、っていうことは大問題であるんすが、ヒトラーの場合は血統というのを持ち出してきて、より良い民族の純化のためには遺伝子を残さなくちゃいけない、(人はうまれながらにして性質や能力が決まってるのだから)疾患のあるものの遺伝子は残すべきではないという優生断種法ってのができて、優生学と結びついて、障害者とか精神病者ってのが断種を受け、それがエスカレートして安楽死の肯定、さらにユダヤ人撲滅へずるずるずるっていっちまうのです。医者とか科学者というのが、当時どれほどナチスに肯定的であったのか、不勉強ながらあんまりしらないのですが、そういう歴史はあったりしたんすが。
じゃあこれがナチスだけの問題にしていいかと云われると非常に厳しくて、ハンセン病患者への断種の問題であったりするわけで。法としては存在しないけど根っこでは「性犯罪者の去勢すべき」ってのも同じかもなんすが。
舌で探した虫歯に黒蜜を注ぎ込むようなものなのかもしれないのでここらへんで。
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