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自分(id:gustav5)のことを語る

[ニュースを微妙に気にする人]
法曹に進まないで社会にでちまったのでへたなことは言えないのだけど、個人的に司法試験の出題者の先生が教え子に問題を教えて、ってのをきいて、教えてもらってどうするつもりだったのか、が気になった。
教えてもらったほうはもちろんテストはそれでなんとかなるだろうと思われる。
しかし実際に社会にでたら、問題なんて誰も教えてくれないのが普通である。
弁護士になったら民事でも資料を読み込んでつっこみどころを探して場合によっては答弁書をかかなくてはいけない。検察官になったとしても警察や自前で探した資料を読み込んで起案しなければならない。裁判官も同じことで論点を整理してそれなりにまとめて判決書を書かなくちゃいけない。法曹じゃなくても県庁だったら法規集をあたったり通達を探して問題を解決する道筋をみつけなくちゃいけない。民間だって同じことで、設問なんてないことがあって誰も問題はどこにあるかなんてわかりにくいのがけっこうある。
司法試験に限らず法学部の論文式のテストはおのれで重要と思われる問題点を探して論じなければならないはずなのだけど、つまるところ法曹とか行政とか法律の周辺分野でやってくそのノウハウがあるかどうかを選別するためのものである。
教えてもらったほうはラッキーと思って答案を書いたのかもしれない。でも問われるのは問題を解く能力ではなく、問題を探し出して一定の方向へ導くことで、答えを教えてくれるなんてことは社会に出てからそんなことはあまりない、ってことを大学入って・出ていながら、なんで気がつかなかったんだろう。
なんだかいろんないみですげー事件だなあ、と思った。