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自分(id:gustav5)のことを語る

[日光田母沢御用邸記念公園]
マニアックなのでidページに。
銀行家の別荘を明治時代に皇室が大正天皇の静養のために買収し、戦後まで御用邸として機能していた跡をそのまま保存修復してあるのですが、とても興味深いところでした。

むりやり年代別に分けようとすると
1銀行家の別荘だった明治時代の建物
2江戸期の紀州徳川家の中屋敷の建物を移築したもの(紀州徳川家の中屋敷はいまの四谷の迎賓館のところで明治のご一新のあと仮御所や東宮御所になってて、迎賓館を建てるとき資材を日光に持ってきた)
3紀州家の中屋敷が皇室のものになってから明治期に東宮御所や仮御所時代に増築した建物を四谷から日光に移築したもの
4田母沢御用邸となってからの明治の新築部分とその後の増築部分
5大正天皇が病を得て日光で静養するようになって大正時代に大規模に増築した部分
と5つに分かれててはいるのですけど、

江戸、明治、大正の様式が重なり合ってて、江戸の杉戸絵に障子、洋風の電気照明、黒漆塗りのはめガラス戸、床にじゅうたん、天井に和紙の貼り付け壁っていう不思議な空間を形成しています。

江戸期の建物がそのまま保存されてる一方、どうしようもなかったのが屋根材で、サワラの薄板を葺いてあったのですが東京に比較して日光はいかんせん湿気が多くだめになってしまったので、いまは銅板葺きです。