〇山口厚先生のことが書かれてるので念のため書いておくと、山口厚先生は刑法の専門家なのですけど、結論が妥当であるかというよりも理論的整合性をどちらかというと重視する点がないわけではありません。論理的正当性のみに偏ることなく既存の判例等について批判しつつ刑法に関して研究を続けられてきた先生です。著作には明晰な分析が加えられ説得力があるのでわりと読まれています。
〇山口先生が最高裁判事になってその人選にちょっとびっくりしたのですけど、スタンスが変わらなければおそらく多数意見に阿ることなく理論的整合性を重視しつつ少数意見を出したり、ってことがふえるのではないかなあ、と。
〇いまの内閣に関して私はほとんど好意的ではないけどそれは横に置いておくとして、山口先生が今の政権に都合の良いようなことを書くか、忖度するか、っていったら山口先生の軌跡を振り返る限り、博多どんたくの起源が博多商人の忖度だった!っていうくらい考えにくいです。
安倍首相の親友が経営する“第二の森友”加計学園の関係者を最高裁判事に任命! 司法までオトモダチで支配のことを語る
