[何かをズシンと]
まだ紅顔の美青年だった20代の頃(多少の誇張あり)Aさんというのが勤務先にいて、いちばん最初に洗礼をうけたのはその女性が書いた伝票をめぐって質問が有ってその質問をしようとして「よろしいですか」と声を掛けたら、どうも考え事をしていたらしく「考えがまとまらなくなったじゃないのどうしてくれるの!」と、きれられた。そんなこといったって何を考えてるのかなんか外見で判断できないわけで、腑に落ちないので別の先輩に相談したら、ああAさんはそういう人、ですまされちまった。その人は何かが巧くいかないと全然非がない相手や周囲に巧くいかない理由を転嫁したりすることで有名で私が受けたのはまだ軽いほうで、「うまくいかないことが続くと泣いてしまうんよAさんは」なんてこともあったっぽかった。
またちょっと機嫌をそこねると論理の飛躍があってだからあんたは○○なんや!と、けなすことも多かった。強烈に覚えているのがうまく関係が築けたのかな、と思った矢先、すれ違いざまに会釈し、咄嗟に
「オツカレサマデス」
といったらその社交辞令の言葉をとっつかまえて、
「アンタねえアタシはまだ仕事あるねん、疲れても仕事あるんや、気ィ悪くなることいわんといて」
と続き、遠まわしにこれだから○○は×はいいけどほんとにダメねっていう関係ないところに飛んだことがある。このときどういうふうに答えたらよかったのかわからなかった。意味もなく否定してくる人というのは目の前のことが気に入らなくて不機嫌なんだから気をつかえっていうことなのかなあ、となんとなく思っていた。
でもなんだろ、Aさんはそういうふうに育ってきたというか否定され続けて育ったのだろうか。同情はしないけど、そういうこじらせた人に対処するとき、どうすればいいのだろう
自分(id:gustav5)のことを語る
