[舞姫]
国を背負って海外まで来て、でもってドイツの法学を学んでいるうちに人は機械ではなく主体的ないきものである、ということに気がついて、恋に生きようとする。でも惜しい人材とかいわれてその気になって、他人のために国のために生きるのも、っていうのを捨てきれず、結果、そっちをとってしまう。おのれの人生をおのれで決められない優柔不断な男の内面の物語って読むこともできるし、人は背負わなければならない仕事があったときそれ以外を捨てることがほんとにいいの?っていう個人益より社会益を優先する社会への問いかけかもしれないし、っていくらでも書くことができるのだけど、文学ってのが何だか知らないからあんまり述べることはできない。
初期の私小説として意味があるのかなあ、といまは思いつつ、国語の教科書で「なんでこんなものを読まなくちゃいけないのだろう」と思ったことをこっそりここで告白します。
自分(id:gustav5)のことを語る
