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自分(id:gustav5)のことを語る

無くなった辻井喬さんの講演を記録した本があってそのなかで、定家の「紅旗征戎吾がことに非ず」ってのは、当時の権力の状況を踏まえると必ずしも歌に専念することが単純に芸術至上主義というわけではなくて(古今集や万葉集を含めて権力の中枢しかり地方しかり)、おそらく本気で短歌というものがもののふの心も鬼人の心も和らげるということを信じていたのではないか、なんてことを書いてて、目から鱗だったのだけど、なんで短歌が何百年と生き延びて歌われてるかを考えながら読んだ後にボブ・ディランがノーベル文学賞をとってしまったので、短歌というか詩歌というか、そういうものの力っていうかそこらへんをいっぺん見直さなくちゃいけないのかな、とは思った。って、べつにおれ詩人でも何でもないのでそんなことをしなくてもいいのだけど。
なにを読んだか読書ランキングなんて参加するほど本を読めてない無産無知識労働者階級なのだが、けっこう印象深かった本のひとつ。
ってかおれが本を書くとてんでわけわかめになるなあ。