[ぼんやり]
七五調にすると俳句っぽくなる、短歌っぽくなるって書いたのですが、なんとなく重複しないように書いておくと・重複しちまうかもしれないけど書いておくと、描写を通して心理を描くわけです。あんまり好きじゃないんだけど、短歌だったら「このあじがいいねときみがいったから7月6日はサラダ記念日」ってのがあったり、俳句だったら「やせがえる負けるな一茶ここにあり」みたいなのです。前者は嬉しさを、後者は判官びいきみたいなものを読んでるんだけど、直接はかいては居なくて、その代わり描写でそれをだす。私は俳句とか短歌をそういうものである、ってよみとっていたんです。
あと俳句などでは形容詞そのままは使わない。描写を書く以上、あいまいを排除しないとだめなのです。読む人によってどうとらえるかがわからない。「かしこまる膝のあたりやそぞろ寒」ってのが漱石の句にあって、形容詞を使っても寒いといわずにそぞろ寒≒そわそわする寒さ、っていうつかいかたをする。
そういう暗黙のルールがあるのだな、と文学部卒じゃないけど、なんとなく理解していた、んすが。
もちろん、俳句とか短歌ってのはどんなふうに詠んでもいいはずだし、ルールなんてあってないがごとしで、直接的な心理を575にしたり、まっさらとかきれいとか直接的な形容詞ばしばし使ってる俳句に猛烈な違和感があるのだけど、☆がたくさんついてると、ああ、おれの考え方は古いんだろうなあ、と。
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