「ネーミングしいたけ~? なんですかそれ。」
「お前知らないの? 今アルファハイカーから引っ張りダコの新サービスだって。」
「いや意味わかんないですよ。 一応聞きますけど何のサービスなんです?」
「ググった。 どれどれ… 『ネーミングしいたけとは、ネーミング星原種の希少な
しいたけの原木に出資し、その原木に名前をつける権利がもらえる商法。実際
その原木はネーミング城の押入れで専門スタッフの手で栽培されるが、育った
しいたけはネーミング政府による買取り保障がある。さらに満期になると契約時
の金額の5.7倍で原木が買い戻される。』だってさ。 すごいだろ?」
「ワースゴイデスネソレ。 スゴイスゴイ…」
「あまりにも気のない返事だなおい。」
「いやすごいなんてもんじゃないですよ。よく胡散臭いビジネスで”誰も損をしない
素晴らしいシステム”とかって言い回ししますけど…ネーミングしいたけに至っては
逆に誰が得をするっていうかそもそも誰がしいたけに名前つけたがるんですか誰が。」
「おれ名前つけたいよ。」
「えっ。」
「しいたけでもいいから名前つけたいんだよ…。 どうせ人に名前つけることなんて
きっと一生ないし、王子みたいにハイカーさんにホイホイ名前つけるような器ないし。」
「(なんか面倒くさくなってきたよこの人…。)そんなに名前つけたいんだったらそのへ
んの物とかに勝手に名前つけたらいいんですよ。ホラあの辺に歩いてる耳のでかい
小動物のマスコットとか。」
「それは怒られるからいやだ。」
「一応聞きますけど、和牛オーナー制度って知ってます?」
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